歴史の継承がクルマには必要だ | Italiaspeedのロックな毎日

歴史の継承がクルマには必要だ

 ということで、先週EVになってもポルシェはポルシェな理由というエントリを書きましたが、

 そのベースになった日経ビジネスオンラインで連載中のフェルディナント・ヤマグチさんの

 「走りながら考える」では、先週に続いてポルシェインタビューの最終回が載ってました。

 

 ポルシェ【ユーザー編】
 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/194452/122100158/

 

 先週に引き続き、今週もなかなか興味深いインタビューになってまして、今回はポルシェ911ターボ

 オーナーへのインタビューになっています。

 

 

 

 

 是非読んでいただきたいのですが、ポルシェの魅力よりも購入に至った経緯や現状など、ポルシェの

 本論とは関係ない部分が、そんなこと書いちゃっていいの?と思うような記事になっていて、

 それが非常に面白いですw。その面白さも含めて記事を読んでいただきたいのですが、

 この中でポルシェオーナーがこんなことを言っています。一部転載すると・・・、

 

 街で見かけても、それまではそれほど気に掛けていなかったポルシェが、目に飛び込んでくるように
 なったんです。そして、そのデザイン性に徐々に惹かれて行くことになりました。シンプルで合理的で、
 「不変」というのがまた良い。どんなにモデルチェンジを重ねても、ポルシェはひと目でポルシェと分かる。

 

 最新で最速のポルシェに乗っていると、徐々に古いポルシェが気になり始めました。すごくカッコイイ
 ですよね。古いポルシェを大事に乗っている人は、みんなお洒落に見える。工業製品って、必ず経年劣化を
 するものですが、ポルシェの場合は、それすらも味になる。経年劣化じゃなくて、経年変化。年を重ねるごとに
 味わいが出てくる。街の風景はどんどん変わっていくけれども、古いポルシェはそのままで一切変わらない。
 これほど街に溶け込むクルマもないでしょう。ポルシェと一緒にいい風に歳を重ねて行ければ素敵だな、
 と思います。

 

 ということが書かれています。これってポルシェはもちろんですが、魅力あるクルマはみなそうですよね。

 最近になってマツダをはじめ、やっとこういったことに気が付いてきたメーカーもありますが、

 戦後から数えても70年以上の歴史がありながら、全くこういったことが実践できていないメーカーのほうが

 多いように感じます。その最たるものがトヨタだったりしますが。

 

 トヨタでも一番の歴史を持つクラウンは「伝統と革新」が座右の銘みたいな感じになっていますが、

 そのクラウンでさえも、代替わりするたびに新しいデザインになっていて、日本の街に溶け込んでいない

 と言われてもしょうがないと思います。クラウンも経年変化を遂げているわけではなく、経年劣化して

 しまっているのが残念です。初代の威厳など現行のクラウンには全く感じられませんね。

 

 ポルシェも中身は当然年を重ねるごとに良くなっていますし、だから最新が最善と言われるわけです。

 記事に出て来る911ターボも客観的にどれが一番が良いかと問われれば最新が一番になるでしょう。

 そんな911ターボも50年に及ぶ911の歴史があるからこそであり、50年前の佇まいは脈々と現代へ

 受け継がれてきていることが一目で分かります。自動車メーカーとして、自分たちはどういったメーカー

 なのかをいつの時代でも一目で分かるようにすることは重要ではないでしょうか。だからこそ街並みに

 溶け込んでいけるんじゃないかと。王冠グリルのクラウンは全く街に溶け込んでいません。

 

 今からでも遅くはないですし、クラウンが電気自動車になってもクラウンはクラウンなわけですから、

 日本の街並みに違和感なく溶け込んで、街の景観を汚すことのない佇まいを見せてほしいですね。

 

 

 

 

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