昭和18年10月21日、東京の明治神宮外苑競技場(現在の国立競技場の場所)で、

出陣学徒壮行会 が行われました。

 

「出陣学徒壮行会」とは、昭和16年に開戦した
大東亜戦争(一般には太平洋戦争とも呼ばれる)の戦局悪化により、

これまで徴兵を猶予されていた大学・高等学校・専門学校(全て旧制)の学生も

一部を除いて徴兵されることとなり、その入隊を前にして行われた行事です。

 

戰歿學生追悼祭 は、志半ばで ペンを剣に変え

祖国を守るために出征して散華(さんげ:戦死すること)された学生を

慰霊追悼する行事として、毎年10月21日に行われています。

 

斎場(さいじょう:祭典を行う場所のこと)となるのは、

淡路島の南端に位置する、「若人の広場公園」です。

 

 

この場所は、全国唯一の全学徒出陣学生を慰霊追悼する施設として昭和42年に建設され

約20万人の戦歿学徒を祀る無二の施設です。

 

 

毎年10月21日にこの場所で行われる この追悼祭は、

宗教の垣根を越えた儀式でもあります。

 

進行は神道式の祭典に則って行われますが、

途中に、自衛隊による喇叭(らっぱ)の吹奏や、

僧侶とその門徒による般若心経の読経、

またキリスト教信者による賛美歌の奉唱が行われます。

 

こうして、様々な形で 我が国を守るために尊い命を捧げられた学生たちを

慰霊追悼する祭典です。

 

私は15年くらい前から、可能な限り毎年参列をさせていただいています。

 


この場所はいつも風が強いのですが、汗ばむくらいに気温が高いのですが、

今年は例年になく非常に寒い祭典でした。

橋の左側は四国(徳島)です。

全戦歿学徒を慰霊追悼する施設の候補地はいくつかあったようですが、

種々の選考により長野県とこの場所の2つに絞られたそうです。

最終的に淡路島にきまったのは「海が見える」ことだそうです。

 

祭典は近畿地区の青年神職が奉仕して行います。

 

祭典中の写真は撮っていないので斎場のみ

 

こういった方々のお陰で現在も独立国家としての日本が保たれていることに感謝する一方、

若き英霊たちが心描いていた日本になっているのだろうかと、、、