130.ありがとうございました

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(一部、過去の投稿と被る箇所があります)
家庭裁判所で最後の手続きをしました。
相続放棄の申し立てです。

申述書はあらかじめホームページでダウンロードして、記入済みでした。
添付書類や収入印紙も準備していきました。

受付のスライドドアを開けて用件を伝えると椅子に座るよう促されました。

受付の係は、ここでもまた年金事務所同様、離婚調停時と同じ人に当たりました。
さすがに名前で気づかれ、え?という顔をされました。
そして私の顔を見て、あ!と小さく声を出されました。

先月まで離婚調停時で月一来ていた者が、相続のしかも放棄の手続きに来たので驚いたようです。

部屋の奥の書記官の席を見ると、担当書記官の方が座っていらっしゃいました。
前日に直接お電話をして伝えてあったので、こちらは驚かれることなく、会釈をしてくださいました。
私も声には出しませんでしたが、ありがとうございましたとお辞儀をしました。

申請の手続きは数分で終わりました。
記入済みであったため不備チェックでした。
子の分は私の代筆で済みました。

書類を受け取った受付の方に
「申請が通ると、ご自宅に相続放棄申述受理通知書が届きます」
と言われ、お礼を言って部屋を出ました。

出入口の自動販売機で、大容量の麦茶を買いました。
この麦茶、何本ここで飲んだだろう。
この先、どこでこれを見かけても買うことはないでしょう。

次の日、LIVEを見に行きました。
今年、電車に乗ることが初めてと気づきました。
役場、裁判所、年金事務所、弁護士事務所。
こんな場所を車で東奔西走していて、自分の好きなことを何もしていなかったんだなあと気づきました。
帰りは友達と高層ビルのレストランで、綺麗な夜景を見ながらパスタを食べました。

数日後、ポストに封書が入っていました。
裁判所のゴム印が押してありました。

はさみで開封し、中身を確認しました。

私と子の、相続放棄申述受理通知書が入っていました。

そのままコンビニに行き、何枚もコピーを取って戻りました。

準備してあった封筒に、三つ折りにしていれました。
宛先は、銀行各社です。
写メを撮って、夫が私になりすましてサービスの登録をしていた有料サイトにもメールしました。

翌日、宅配便のドライバーさんに前もって持ってきてもらっておいた着払い伝票を使い、義家族に荷物を送りました。
翌日の午前中必着の指定にしました。

中身は受理通知書のコピー
マンションの鍵
車のキー
それと手紙。

手紙は手書きでなく印字です。

相続放棄受理書と家、車の鍵を送ります。
次の相続人について
銀行等には私から連絡を入れました。

あなたたちが家財を売った事は
裁判所に連絡済みです。

今までありがとうございました。

                  ◯年◯月◯日        鯛子



荷物を送った後、休憩時間を使い、夫のすべての借入先に電話をしました。
銀行はもちろん、キャッシング会社も含めあまねく連絡しました。
支払いの可否は本人たちが調べるでしょう。

同じことを話していて、だんだん音声ガイダンスみたいな、機械じみた話し方になっていました。
「私と子が相続放棄しました。
次の法定相続人は義両親、次は義弟です。
義家族は財産に手をつけたので
放棄できません。
住所と自宅電話番号をお知らせします。
明日午後以降に義父に連絡してください」

これで、私のすることはなくなりました。


翌日、何社もの金融機関から義家族に、電話と訪問が殺到しました。
慌てふためいた義父からメールが来ました。
マンションの権利書が無い!
(送ったはずの)車のキーが無い!
連絡をよこせ!
慌てているのが手に取るようにわかる内容が
荒ぶった言葉で書いてありましたが

「私は片付けを
していないので知りません」
と返信しました。






私の長くて短い闘いはこれで終わりです。

最後までお読み頂き
本当にありがとうございました。