はい、ちょっと古いけど、4月29日昭和の日、いや、昭和節の日の産経新聞の記事から。

******************************
国の借金 2060年度に1京円超! 財政審試算
2014.4.28 21:59 [財政]
 財政制度等審議会(財務相の諮問機関)の財政制度分科会は28日、国と地方を合わせた財政の長期試算を公表した。財政再建に取り組まず、税収などで政策経費をどれだけ賄えるかを示す基礎的財政収支の黒字化も達成できなかった場合、2060(平成72)年度の国の借金は国内総生産(GDP)比約5・6倍の約1京1400兆円に膨らむとの試算を示した。実質経済成長率が2%で、60年度のGDPが約2053兆円の想定。
 政府は20年度の基礎的財政収支の黒字化を目指しているが、達成のめどは立っていない。仮に目標を達成した場合でも、その後も収支改善に取り組まなければ、60年度の借金はGDPの約4倍に当たる約8150兆円に達するとした。
 分科会では、経済再生や労働力人口の改善だけでなく、歳出と歳入両面の抜本改革が不可欠としている。
 60年度の借金を国内総生産(GDP)と同規模に抑えるためには、21~26年度の計6年間で12.71%(約81兆円)~6.98%(約45兆円)の収支改善が必要になるとも指摘した。
 試算は、実質経済成長率2%と1%の2つのパターンで、それぞれ国際公約である20年度の収支黒字化を達成できる場合と、できなかった場合の計4つのケースを推計。消費税率については来年10月に現行の8%から10%へ引き上げる前提とした。借金が最も膨らむ最悪ケースは、成長率2%で、黒字化が達成できない場合だった。
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140428/fnc14042821590012-n1.htm

******************************

またしても出ましたねぇ。財務省のプロパガンダ記事。
なんせもう確信犯ですからね。
ほんっとにこの連中は、とてつも、とてつも、とてつもない国賊どもです。

まず、このプレスリリースの仕方。
ネット配信では28日の夜に出されています。
この日は我が国にとって主権回復記念日ではありますが、祝日法上は祭日ではなく平日ですから、役所は通常通りです。
その日の午後の会見か、あるいはプレスリリースで発表したのでしょう、きっと…。

なんでそのタイミングなのか。
翌日の新聞に掲載させたいからでしょう。
翌日は29日、つまり昭和節で祭日ですから、サラリーマンも役人もみんなお休み。
したがって、朝からみなさん新聞を読みます。
テレビも観ます。
そこでこんなニュースが載っていれば、あるいは流されれば、脳ミソお花畑症候群の人や、パッパラーな人たち、あるいは勉強不足の皆さんは、「これってヤバいじゃん」と思い込んでしまうわけです。
明らかに、このGWの飛び石連休を狙ってのプレスリリースだとしか思えないわけです。


次に、この手のニュースの嘘ぶりというか、ロジックの巧妙さというか、狡猾なレトリックは、もうこれまでにもさんざん書いてきました。

もう、ね。
少なくとも、チャンネル桜を観ている人は騙されませんから。
ほんっと、えーかげんせーよ、財務官僚の売国奴どもめ…。

色々ツッコミどころが満載の記事ではありますが、いちいち自分で書くのはタイヘンなんです。
で、昨夜のチャンネル桜で三橋貴明氏がきっちりツッコんでくれているので、それを貼り付けておくことにしましょう。