珍しい酒器🍶を題材にした古書📘
自分が焼き物に興味を持ち始めた頃に、
愛知県名古屋市にある古書店で見つけて1000円💸で購入した書籍です📚
「やきもの讃歌―ぐい呑と徳利―」
ロバート・リー・イエリン著
この本📚は筆者のロバート・イエリンさんと言う1960年アメリカ生まれの陶磁器研究家が、
1984年日本に来日後、自らこつこつ集めた多くの酒器(徳利・ぐい呑)たちを、
写真と紹介文で載せて紹介した焼き物の本です😋
初版は1995年6月19日に発行された模様で、自分は当時4歳💦でした!!(笑)
既に絶版、もう25年以上前に発行された古本で状態はあまり良くは無かったですが、
読んで楽しむには問題ありませんでした😄❗
ぐい呑と徳利
ぐい呑はカメラやテニスラケットを選ぶ時と同じように手にピッタリくるのがよい。
私はずっしりと量感のある力強い作行きのぐい呑が好きである。
口作り、有名な備前の陶芸家が私に語ってくれたように「キッスをするような感覚」がなくてはならない。
徳利は手に握りしめる感じがほしい。
面取りや三面体の徳利などはたいへん持ちやすい。
首はよく引きしまり、
酒を注ぐ時にとくとくと絶妙な音が聞こえてこなければならない。
口が広すぎるとその独特な音がしないし酒が出すぎてしまう。
これでは徳利としては失格である。
やはりイエリン氏は大の酒好き🍻と言うこともあり備前や唐津の作家が多く、
(酒好きには備前の徳利、ぐい呑は唐津が一番と言われている)
東海陶芸の陶芸家はあまりこの本に載っておられませんが、
その中から↓自分の好きな陶芸家(東海作家)の酒器🍶を選んで写真に撮って見ました📱
【鈴木五郎】
美しいピンク色の志野のぐい呑で高さが6.2㎝口径7.6㎝。
非常に大ぶりでピンク色の釉肌に力強い鉄絵、
この小さな写真だけで実物の豪快さ、素晴らしさが伝わります!
【加藤孝造】
この志野は桃山時代と同じ様式の穴窯による炎で焼かれ、
その自然の炎によって染め上げられたピンク色の火色、
厚い長石釉の下から浮かび上がる鉄絵による円のアクセントが良いですね。
【佐々木 正】
岐阜県美濃地域で生れた鉄釉の一種、瀬戸黒のぐい呑です。
絶妙なロクロで作られた流れる様な動きのある造形と、
光沢のある漆黒の釉色、形も色もカッコイイ作品です!
【鯉江良二】
自分は酒器の中でも徳利にはあまり興味は無いのですが、
この鯉江先生の粉引風な設楽手の徳利は、
鯉江芸術の作品に溢れでる個性を感じることができますよ。
【奥磯栄麓】
美濃の伝説的な陶芸家のひとり(1930~1987年)で、若くして亡くなられました。
この志野のぐい呑は形がとてもよろしく、この本で自分が一番欲しい作品です!
鉄絵等を施さず、美しいサーモンピンクの火色だけで勝負している本物の逸品です。
【岸本謙仁/林 正太郎】
写真の徳利は岸本先生の作で自ら築いた薪窯で焼いた伊賀の徳利。
左の赤い肌の志野ぐい呑は林先生が得意とする筒型の赤志野の作品。
もうひとつは唐津の物故中川自然坊先生の片口です。
【加藤重高】
愛知県瀬戸出身の陶芸家で、
この黄瀬戸ぐい呑は黄瀬戸釉と共に溶けて流れる緑色のタンパン(硫酸銅)が魅力で、
重高先生の黄瀬戸のぐい呑は数も少なく非常に魅力溢れるぐい呑です!
この本📚の魅力はなんと言ってもロバートイエリン氏が集めた🍶コレクションたちが、
その酒器でお酒を飲み楽しむために集めている点だと思います❗
1点で数十、百万💦もする大陶芸家の酒器や名品では無くて、
サラリーマンのお小遣いで買えて集められる陶芸家の酒器をコレクションしている所が、
見ていて自分の酒器コレクションレベルと重なって、とても親近感が湧いてきます😊🌟
それと自分と同じ酒器のコレクターの方々のコレクションを見るのは面白いです❕
その方の酒器のコレクションを見ればどのくらいのレベルでどんな趣味なのかも、
分かる人には分かると思います😲❗
ロバート・イエリンさんは有名無名、作家の名前にこだわらず、
日本の焼き物を愛し、日本全国の陶芸家の酒器🍶を集めてそして・・・
それらを使ってお酒を楽しむ素晴しいコレクションだと思います😄✨
現在イエリンさんは日本を代表する酒器のコレクターさんで、
焼き物の趣味が高じて京都でやきものギャラリーを開いておられるようです😲❕
陶磁器の執筆活動、普及活動に尽力されておられます❗
自分はなんちゃってコレクターなので・・・その辺はあまり詳しく無いのですが、
酒器🍶コレクターの中ではロバート・イエリン氏は神様👏の様な方であるようです🌟
一度お会いしてみたいですね😊✨✨✨