児童虐待、その後。「恐怖の家」を抜け出た先の光明を追って”
著者 橘由歩(タチバナ ユウホ)
週刊朝日2012年2月3日号 p.35~39 から 抜粋:
次の2月10日号では 乳児院の現状を報告する。

厚生労働省の「児童養護施設入所児童等調査結果」08年2月によると、里親に委託された子どものうち、約3割は虐待された過去を持つ。

子ども専門の総合病院「あいち小児保健医療総合センター」で心療科の医師を務める 新井康祥氏は こう指摘する。
「虐待を受けた子どもたちが 抑え込んでいた怒りは、保護されて安心や安全を感じるようになることで 次第に表にでてきます。本来、その怒りは虐待して親に向けられるべきですが、子どもにとって それは危険極まりないことです。だkら、やり場のない怒りは 優しく保護してくれる人たちに 向かってしまうのです」。

今回の取材では 里親への支援態勢が十分でないという指摘をたびたび聞いた。欧米に比べて 圧倒的に低い 里親家庭での養育率を引き上げるには 疲弊する里親を より強力に支援していく必要があるのでは ないか。