仕事柄、自治体や小・中学校との取引が多い。Windows2000で使っていた学校のパソコンOSがようやくWindowsXPになった。これは数年前の話ではない、昨年2013年に実際私の知っている小学校であった話しである。
 WindowsXPの2014年問題に始まったパソコンやOSの入替作業は、自治体の厳しい財政状況を背景に予想以上に進んではいない。自治体の事務系は優先的に整備されても、使用頻度が低いと見られるところは総じて、事務系からのお下がりとなり、小・中学校などは常に最後に回される宿命を持っている。
 こうした止む無く使う末端のXPパソコンへに取られる安価にして簡易な対策は「ネットに繋がない」だ。
しかしながら、最近のソフトウェアの大半はネット接続により成り立っているものも多く、4月以降は本来の能力を発揮できないまま活用せざるを得なくなる。
 こういったことは一部の小・中学校の話ではなく、多くのところが抱えている問題なのではないだろうか。ひと頃騒がれた自治体や学校のIT化の影には、こうした笑うに笑えない実状がある。