いすけ屋



 またまた朝日新聞が、「初心表明 参院の注目新人」というシリーズをおこし、何とそのトップバッターが山本太郎である。選挙前は見向きもしなかったのに66万票を集めたとなると、放っておけないらしい。



 もっと驚いたのは、あの勝谷誠彦氏が山本太郎を高く買っていることである。勝谷さんも原発問題になると9条信者と同じだから、仕方がない面もある。それでも今朝のブログでは、<しかしそれはそれとして「山本太郎現象」が東京選挙区で起きたことは、ひとつの救いとはなった>と、山本太郎を持ち上げている。前後の文脈から読み取れば、<自民党に圧勝させざるを得ない状況が「暗黒時代」なのだと思う。山本さんのような風穴がなければ、もっと暗黒時代になっていただろう。>とあるので、要は「自民党に圧勝させなくてよかった」と言うことだろう。それに反原発を支持する人が66万人もいた事に安堵しているのかも。



 だけども、勝谷さんは山本太郎が先の衆院選挙でもその間の活動でも、今度の選挙戦でも、どれほどデマをばらまいて、無知な東京都民66万人をかどわかしたか御存知か。「科学と理性に背を向けた彼を、66万人の都民が選んだ」ということに日本社会の知の敗北を感じないのか。山本太郎の場合は、がれき処理問題でも受け入れ自治体を混乱させ、受け入れを断らせたりしている。復興が遅れる一因にもなった。ただの信念を貫いたと言うようなきれいごとで終わらせてはいけない人間なのだ。



 京都大学の今中哲二助教、中部大学武田邦彦教授、の二人は、被曝恐怖の宣伝班だったが、彼等以上に被曝の恐怖を煽って、避難所に避難した人の自殺まで誘っている。これはいわゆる未必の故意による殺人と同じじゃないか。5mSv/年や1mSv/年で政府に対し「人殺し」と叫んでみたり、「瓦礫を外部線量で正しく測定するのは不可能」といって、瓦礫受け入れを反対したり、「大阪の瓦礫焼却が始まり母の体調がおかしい。気分が落ち込む、頭痛、目ヤニが大量に出る、リンパが腫れる、心臓がひっくり返りそうになる」など、被曝には関係のない病状まで持ち出して来て、「また引っ越しか。国内避難民だな。」と宣伝し、恐怖を煽った。



 これに地元は何と答えたか。例えば、



・悪質なデマにより島田市役所が振り回されました。デマを拡張させた山本太郎さんもどれだけの人間に迷惑をかけたか考えていただきたいものです。
・「山本太郎、とにかく迷惑でしかない。ここまで来ると立ち止まって考え無いように自分に暗示でもかけてるのだろうか…」



・被災瓦礫の危険性は測定できないとかデマを流し、岩手県大槌町と山田町の被災瓦礫の処分受け入れを表明した静岡県島田市に批判が殺到し関係者が困惑した。

・それと「勉強してください!」と言われ、よくよく聞くと勉強会なるもので洗脳されているだけで科学的分析や数値は「政府が出した嘘の数値」?とかで耳に入らないようです。

・反原発派からのリプはこう言うのが多い。「現実を見て下さい」「本当の事を知って下さい」その台詞は、のしを付けてお返ししたい。現実逃避してるのは明らかに恐怖を煽ってる側だ。こいつらのせいで多数の自殺者が出て、東北の作物がゴミ扱され、子供に恐怖を植え付けた。必ず断罪する日はくる。




・島田市で瓦礫受け入れ前に出回ってたチェーンメールですがあたかも島田市民のように装って不安を煽り倒すものでした。そして最後は山本太郎が来て集会をするからと参加を促して終わり・・・個人的には脱原発派なんですが過激派にはうんざりです。放射能汚染物と瓦礫処理問題は別物です。
・福島など多くの放射性物質が飛んできているところの瓦礫について安全性を確かめたいという気持ちは理解できますが、原発から遥か離れた岩手県中部の瓦礫に対して放射能がどうとか言い出すのは、もはや犯罪的ですらあります。



 放射能について不正確な情報を垂れ流す事は、誤った行動を誘発し、人の生活、命、健康に情報で害を与えかねない。原発の是非の主張と、今起きている放射能のリスク評価の問題はまったく別である。前者は自由に語ればいい。人々の不安につけ込んで後者を強調して前者を語ってはいけない。誤った情報は風評被害を生み、福島という地域を壊し、ムダな損失を人の人生と社会と日本全体に加えるものである。



 さらに、各種調査で示されているように、今回の原発事故で健康被害が起こる可能性は殆どない。それなのに膨大な対策を行うことで、福島と被災地の復興が遅れ、数兆円単位の無駄なカネが使われている。冷静になって現状を考えるべきである。除染目標を1mSv/年と決めたのは細野路上チュー大臣(当時)。自然放射線量よりさらにずっと低く設定して、除染出来る訳がない。手抜きが出るのは当たり前だ。



 山本太郎の周囲には異様な取り巻きがいる。選挙では、テロリスト集団の中核派が支援を表明していたし、また菅直人元首相周辺に食い込んで、北朝鮮と関係のある新左翼セクト「MPD ・平和と民主運動」の関係者が山本太郎の選対に入り込んでいたという。そのため、参議院と議員会館の治安・防諜対策を、各議員と議会事務局がしなくてはならない。山本太郎を利用して、中核派や北朝鮮関係団体が活動する可能性があるのだ。民主主義を否定する集団が、民主的手段の選挙によって国政に入り込んだのだ。この状況は異常ではないか



 勝谷さんは、それでも山本太郎が風穴を開けたと見るのだろうか。とても正常とは思えない。私は、騙された東京66万人を心配する。これでは誰かが選挙権は18歳以上と言ってるが、とんでもない。20歳でも低すぎるぐらいだ。少なくとも国政選挙は30歳以上ぐらいにしないと、まともな国会議員は選ばれなくなる。30歳未満は、一般教養試験を行い年齢に関係なく、たとえ10歳でも合格者には選挙権を与えればよい。バカでも〇〇でも選挙権と言うシステムこそ、問題がある。民主党政権を選んだ反省より、選挙制度の見直しは必至である。そして有権者なら、山本太郎を持ち上げるマスコミの異常さにも、気づくべきである。