中国機の領空侵犯は「尖閣統治の誇示狙った挑戦の開始」 米専門家が警鐘
   
2012.12.15 23:43
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/121215/mcb1212152348025-n1.htm



 【ワシントン=古森義久】中国機による沖縄県・尖閣諸島の領空侵犯について、中国の軍事戦略を専門に研究する米国の民間シンクタンク「国際評価戦略センター」のリチャード・フィッシャー主任研究員は14日、産経新聞とのインタビューで、中国側による尖閣統治の誇示を狙った本格的な挑戦の開始であり、日本が反撃の行動を取らないと尖閣放棄にもつながるという見解を表明した。



 フィッシャー氏は中国国家海洋局の航空機が13日、尖閣諸島の日本領空を初めて侵犯したことに対し、「海上での中国公船による日本側領海への侵入と連携する、これまでで最も挑発的な行動だ」と特徴づけた。



 日本の対応については「中国のこの侵犯は日本に物理的な対応の権利を生み、戦闘機をこの空域に送るだけでなく、この地域での軍事演習の実施、さらには尖閣自体への地対空ミサイルの配備など、なんらかの防衛措置を取ることを正当化する」と述べた。



 同氏はまた、中国側がこの侵犯の模様を報道し、いかにも中国が尖閣の実効統治を果たしたかのように宣伝していると指摘。「日本側が何もしなければ、尖閣の主権も施政権も中国側に奪われたとの印象が生まれ、中国は沖縄取得までを目標とする大規模な領土拡大のキャンペーンを推進することになる」と警告した。



 さらに、「今回の侵犯は中国側の威嚇かつ挑戦であり、まず日本を脅して譲歩させることを意図している。日本側は尖閣の主権を守るために戦うか、何もせずに降伏して、尖閣を放棄するか、いよいよ選択を迫られたことになる」と述べた。






いすけ屋


 結局、自衛隊機のスクランブルは間に合わなかったようで、出ている写真は海上保安庁のものだ。まさか領空侵犯まではやらないだろうという油断があったのではないか。あるいは、沖縄から尖閣までは時間がかかりすぎて、今後、何度も間に合わないことが起こりうるかもしれない。60mの低空で見つからないのであれば、それを見つけることができる体制を作らなければ、今後は自由自在に領空侵犯を許すことになる。



 中国の国内事情を勘案すれば、この先、尖閣をいじり続け、尖閣上陸~実効支配から沖縄独立まで推し進めざるを得ない状況だろう。以前は台湾進出と言われたが、台湾政府が中国になびいてしまったので、あとは南シナ海と尖閣しかない。



 上記にもあるように、米国の民間シンクタンク「国際評価戦略センター」のリチャード・フィッシャー主任研究員が、この行為は「中国側による尖閣統治の誇示を狙った本格的な挑戦の開始であり、日本が反撃の行動を取らないと尖閣放棄にもつながる」と言っている。その通りだと思う。



 何もしないでいるのではなくて、何も出来ないのだ。主権国家としてこんなにぬるい国はない。中国、韓国はそれを百も承知で日本を舐めてかかる。それでも「9条があるから平和が保たれる」と思っている国民が半分もいるのは、日教組教育の賜物だ。早急に国内法を整備して、相手が軍用機であろうとなかろうと、命令に従わなければ撃墜させるようにするべきだ。そして、これを世界に知らしめれば、さすがの中国も簡単には侵犯してこない。



 そのためにも、憲法改正を急ぐと共に、誤った防衛体制を見直さないと、中国、韓国に誤解を与えたままになる。これはどの国にとっても良くない事であり、この三国は未来永劫仲良くなれることはない。中には、「挑発に乗ってはいけない」と、もっともなことを言う識者もいるが、その結果が竹島であり、北方領土であり、尖閣諸島なのだ。



 憲法改正なら安倍自民党。出来るなら単独過半数を確保して公明党を切ることができれば最高である。今夜の発表が待ち遠しい。