竹島:日本政府は日韓関係悪化を懸念
   
毎日新聞 2012年08月10日 11時54分
http://mainichi.jp/select/news/20120810k0000e030205000c.html


 韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領の竹島(韓国名・独島)訪問について、日本政府内からは10日午前の閣僚の記者会見などで、李大統領の意図をいぶかったり、日韓関係への悪影響を懸念する声があがった。


 森本敏防衛相は記者会見で「防衛省、自衛隊がすぐに対応するということではない」と語った。その上で「韓国が内政上の判断で決めたことだと考える」と訪問は李大統領の内政上の事情によるものだとの見方を示した。


 枝野幸男経済産業相は、中断している韓国との経済連携協定(EPA)交渉に関し「大きな悪影響を与えるのは間違いない」との見方を示した。


 羽田雄一郎国土交通相は、海上保安庁の動きや対応について「特にない」と述べた。平野博文文部科学相は「外務省を含めて強い抗議の意思を出すと思う」と話した。


 官邸幹部は「どういうつもりなのかよく分からない。竹島を訪問しても、李大統領がレームダックなのは、もう変わらない」と語った。日韓関係悪化の懸念も出ており「(五輪の)女子バレーも男子サッカーも韓国と3位決定戦。李大統領は竹島に行くし、どういう因縁だ」(政府高官)とのため息も漏れた。

【朝日弘行、飼手勇介】





いすけ屋


 森本防衛大臣には期待していたが、この発言はいただけない。「韓国が内政上の判断で決めたことだと考える」「防衛省、自衛隊がすぐに対応するということではない」。これでは従来の軟体政府の対応と変わらず、ますます韓国を図に乗せるだけだ。


 李大統領がレームダック状態であろうと、そんなこと考慮すること自体が内政干渉であり、自国の領土を護るのは毅然たる防衛行動だ。わざわざ竹島を訪問するのは、ロシアを真似して日本の対応を試しているだけであり、内政上の理由?というのは辻褄があわない。


 韓国のトップも、日本のトップも似たような状態とはいえ、こと領土に関する問題は、一触即発を覚悟しそれに備えるのが防衛大臣の仕事ではないか。有識者というのは、ケンカの仕方を知らないのが多いから困る。今回ならP3Cを黙って派遣し、読売新聞あたりの御用新聞にリークすれば済む話だ。もちろん「領空侵犯すれば直ちに撃沈する」というメッセージを添えて。