自民・谷垣氏、原発再稼働は必要との見解
    
(2011年6月25日18時59分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110625-OYT1T00642.htm?from=top


 自民党の谷垣総裁は25日、鹿児島市で記者会見し、定期検査により停止中の各地の原子力発電所について、「検査した後に『再稼働が必要ではない』と言ったら、全部の原発を止めなければならなくなる。


 それでは(電力供給は)とてももたない」と述べ、再稼働が必要だとする見解を示した。再稼働の前提となる安全確認について

は、「国が責任を持ち、基準をはっきり示さなければならない」と指摘した。



河野議員「原発一本やりの自民変える」 議連会合で強調
   
2011年6月14日23時32分
http://www.asahi.com/politics/update/0614/TKY201106140600.html?ref=reca


 脱原発と自然エネルギーの可能性をさぐる自民党の「エネルギー政策議員連盟」の初会合が14日開かれた。共同代表には脱原発の急先鋒(きゅうせんぽう)、河野太郎衆院議員が就き、「原発一本やりの自民党を変える」と強調。ただ、初会合では原発容認の声も多く出た。


 議連には衆参議員25人と選挙区支部長22人が賛同。「今後の原子炉の新規立地を見合わせる」「地域独占や送発電一体といった電力業界の再編成」などを検討課題に掲げた。提言をまとめて党の政策に反映させることを目指す。


 河野氏は「原発政策を変えなくて良いと思っている人がいっぱいいることが最大の問題。もっと安全な原子力を作ると言う人までいる。自民党を変える」と指摘。一方、共同代表の旧通産省出身の西村康稔衆院議員は「河野氏とは意見がすべて一致しているわけではない」とあいさつし、参加者からは「自民党の原子力政策の8割は正しかった」「原発という選択肢は無し、という議論の進め方はポピュリズム」などの意見も相次いだ。



いすけ屋


 上の記事。谷垣さん見直した。ごくごく当たり前の事だけど、この時期誰かさんのようにポピュリズムに走らず、現実に則した意見である。其の為には、国が責任を持ち、基準をはっきり示さなければならない。これが出来ないでいるから、各地の原発所在地では再稼働に前向きではない。当然だろう。


 読売新聞にこのような記事がある。

「でたらめだ」知事不信感…原発防潮壁取りやめ  
(2011年6月25日15時27分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110625-OYT1T00219.htm?from=main1


 東京電力が、柏崎刈羽原発1~4号機(新潟県)の原子炉建屋浸水防止のため設置すると4月に発表した壁について、設置をやめる方向で検討していることがわかった。


 新潟県の泉田裕彦知事は、記者団に「でたらめだ。(福島第一原発の事故)原因もよく調べないで、(安全対策を)打ち上げておいて、なんら相談がないまま、一方的に撤回された」と不信感を示した。


 詳しい事は判りかねるが、要するに最初、柏崎刈羽原発では津波対策として防潮壁を建てる計画で新潟県に報告していたが、各種検討の結果、建屋の止水工事でも効果は同じであると判断し、防潮壁を止めると言った。そこで知事は怒った。と言う構図である。


 福島第一でも津波の発電所内浸水によって、機器がやられ、水素爆発によって配管類がやられた。従って、フェイルセーフの観点から安全対策を講じるなら、防潮壁、止水の両方をするのが妥当である。建屋外の配管類、機器類を守り、建屋内は絶対に浸水は許さないという安全基準を設ければ、各発電所はそのように工事をし、地震に備えるし、福島のようなことは2度と起こさないだろう。


 ところがである。今の政府は脱原発に走っている。一応再稼働の指示は出しているようだが、地元が「NO」である。私のような原発再稼働支持者でも、この東電の対応は疑問である。防潮壁に比べて止水板で処理できるなら、費用は1/100以下で済むが、地元の反対で再稼働出来ないなら、止水板すら要らないだろう。ただ、安全性を地元に認めてもらわなければ、OKはもらえない。企業としては、無駄な金は使えないから、東電の立場も分かるが、菅政権特有の段取りの悪さが目につくのが、このニュースで感じた事である。


 少し脱線したが、下の記事。売国奴の息子が「原発一本やりの自民党を変える」とか・・。小泉みたいな事言うな。お前が出て行けよ!以前にも書いたが、彼こそ再生自民党に要らない議員のナンバーワンだ。マスコミがこんだけ原発の危険性を煽っとけば、誰しも脱原発に傾く。特に日本人は山となって動く習慣があるから、この流れはしばらく止まらないだろう。郵政も民主党政権も、この山が犯したミスだった。国民B層のことだ。


 しかし、自然エネルギーはそんなに柔じゃない。とても原発の代わりにはならない。メタンハイドレートやオーランチオキトリウムも言われてる割りには実用化のめどさえ立っていない。太陽や風力は安定供給に難があり、いかに技術開発が進もうと、これを克服するにはさらに1世紀は必要だろう。発電能力と実効発電量とは全然別物である。連日、熊谷市のように39.8度もの日照があるなら、彼等の数字は正しいかもしれない。でもね・・・。


 谷垣総裁は、別の会見で、2次補正予算も賛成すると発表した。ただ、世間が、「自民党は足を引っ張っている」という風説を気にしての言葉だったら、同意できない。そんな事気にせずに、法案の是々非々ではっきりと態度を示すべきだ。それより、会期延長決議に賛成した二人の処置はどうしたのか。厳罰に出来なければ、またまた谷垣さんの評価は下がる事になる。どうもそんな予感がするが・・・。