「国は原発の継続表明を」 経済同友会の長谷川代表幹事
   
2011.6.14 16:33
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/110614/biz11061416370025-n1.htm


 経済同友会の長谷川閑史代表幹事は14日の会見でイタリアで原発継続が否決されたことについて「イタリアは隣国のスイスやフランスから電力を購入することもできる」と指摘。「日本のように自国で電力供給で賄わなければいけない国では、国民感情とは別に国家の政策として取るべき選択肢は限られている」と述べ、「国は苦渋の選択ではあるが原発をやりたいというべきだ」と、政府に対し原発の継続表明を求めた。


 政府が打ち出している再生可能エネルギーでの代替には「時間とコストを見極めない代替は現実的ではない」と表明。「政府が具体案を出し、産業界と話し合いをして実現可能な案に落とし込み、国民の理解を得るべきだ」と語った。


 同日閣議決定された東京電力の賠償スキームについては「あくまで暫定的だ」と強調し「閣議決定はされたとものの、法案として成立するかどうかは別問題だ」と一蹴(いっしゅう)。退陣表明した菅直人首相がいまだに政権の座に就いていることに関しては「一国の首相なら出処進退は自ら決めるべきだ」と皮肉った。



いすけ屋


 メディアに出てくる意見としては、一番まっとうな意見だと思う。自民党の石原伸晃幹事長が、イタリアの国民投票で反原発派が勝利したことについて、福島第1原発事故を念頭に「あれだけ大きな事故があったので、集団ヒステリー状態になるのは心情的には分かる」と述べた。これも当を得ている。左巻き新聞は、「表現が不適切との批判が出る可能性がある」とわざわざ書き、批判を煽っているが・・・。


 12日放送の「たかじんのそこまで言って委員会」では、今後有望とされる代替エネルギーがいくつか紹介された。自然エネルギー発電が原発を超えたといううたい文句だったが、実際はまやかしで、自然エネルギー設備容量のことだった。100%稼働しての話で、太陽光発電は夜は発電しないし、雨が降っても発電しない。設備こそ増えたが効率が悪いから、全体に占める割合は2~3%なのだ。紹介された個々の代替エネルギーの概要は以下の通りである。


 メタンハイドレートは、マイナス180°で保存しないと溶けてしまう。メタンガスと水の水和物で日本近海に多く存在し、プレートが潜り込むところにあるという。石油に代わる燃料として注目されている。青山繁春氏の奥さん、青山千春博士が格安で見つける方法を発見し、国際特許もとっている。ただ、採取、保存にお金がかかり、実際に使われるのは、まだまだ先の事だろう。


 トリウム原発は、水素爆発もメルトダウンも起こらない。材料はレアアースの副産物なので、ふんだんにある。原発には変わりないので、最終処理は必要である。アメリカでは1960年代に実証炉実験が行われ4年も無事故で連続運転した実績があるが、プルトニウムが出ないので止めにしている。トリウム熔融塩は原子炉から漏れても450°でガラス状に凝固するので、拡散する事はなく、安全性は高い。小型で小出力に適している。


 芋エネルギー。CO2削減100%可能で、収量20倍で日本の石油石炭天然ガスの2倍のエネルギーが得られる。食用でない小さいじゃが芋なら、ペットボトル1個6週間で20g取れる。バイオエネルギーとして有力である。


 オーランチオキトリウムは勝谷さんが以前より宣伝してきた。藻から石油をつくる。ただしエサとなる有機物が足りない。石油製品の全てが出来る。したがって、これは石油代替国産可能製品となる。


 これらの代替エネルギーで原発に勝てるのは次世代原発のトリウム原発であろう。ただし、プルトニウムが出来ないのであれば、抑止力にならないので、国防上役に立たない。少なくとも日本には核の材料がふんだんにあると見せつけなければ、原発の意味がない。北朝鮮などは羨ましがっているだろう。


 表向き平和利用の原子力も裏を返せば、こういった意味がある。現に、核保有国では、原発廃止というような、集団ヒステリーは起こしていない。ドイツ、スイス、イタリアが原発廃止を決めたのは、賢明な選択であったのか、10年後には明らかになっているだろう。