「進退は総理がお決めになる」仙谷氏、揺れる自負心
 
2010年11月27日7時30分
http://www.asahi.com/politics/update/1127/TKY201011260573.html


 「個人的には、淡々としている。党の幹部なり総理がお決めになるだろう」。いまや「陰の首相」とも呼ばれる仙谷由人官房長官は26日の記者会見で、問責決議案可決という事態を前に、菅直人首相に自らの進退を委ねる考えを示した。


 内政から外交まで一手に請け負う自分を切れるのか――。仙谷氏の言葉にはそんな自負も透ける。ただ、口調はいつもより投げやりだった。


 実のところ、心は揺れているようだ。内閣支持率は下落し、政権浮揚の妙案は浮かばない。野党は仙谷氏を内閣の要とみて、その進退に照準を絞って攻め立てる。来年の通常国会も冒頭から野党が審議拒否で結束すれば国会運営は行き詰まることは必至で、民主党からは「首相は仙谷氏のクビを切るしかない」(中堅)との声も漏れ始めた。


 公明党の動きも読めない。仙谷氏は最近、「来春に公明党が重視する統一地方選がある。その時、内閣支持率がどれくらいあるかだ」と周辺に語った。公明党を引き込めるかは支持率次第との見立てだ。


 首相との「二人三脚」にもすきま風が吹く。所信表明演説で「交渉への参加検討」を打ち上げた環太平洋パートナーシップ協定(TPP)について、首相が参加見送りを決めた11月上旬。推進派だった仙谷氏は「菅さんはTPPで勝負できなかった」と周辺に不満を漏らした。


 そもそも、首相と仙谷氏が手を結んでいるのは、9月の党代表選でも争った小沢一郎元代表という「共通の敵」があるためだ。党内では「菅―仙谷関係は『政権維持』という利害で結びついている」との見方がもっぱらだ。


 「辞任が自らに降りかかるのが怖いのか」。法相更迭をめぐり、仙谷氏は25日の参院法務委員会で野党に詰め寄られ、強弁してみせた。「事実に基づかない揣摩憶測(しまおくそく)だ。そんなことを考えるわけは百%ない」(内田晃)



いすけ屋


 仙谷さんは往生際が悪い。ようやく権力にたどり着けたものだから、なかなか手放せないのは分かるが、自分でまいた種だと早く自覚すべきだ。菅内閣はポッポ内閣よりは少しはましかなと期待をした時期もあったが、官房長官が全てぶっ壊した。菅さんの指導力のなさもあるが、それ以上に感冒朝刊が、菅暴弔菅が、菅防超官が、あれっ変換できない!、仙谷さんが前に出過ぎたのは事実である。


 尖閣で中国の船を帰し、船員14名も帰し、「これで展開も変わってくる」はずだったのに、レアアースやらフジタ社員拘束やら、中国の対日圧力はよけい激しくなった。手を揉んで中国のご機嫌をうかがおうとするから、裏を読まれてこんな事になるであり、中国はそんな軟(やわ)な国ではない。


 実は、船長逮捕に関し、自民党はどう言ったか? 非常に問題である。「何故、すぐ釈放しなかったのか」と、自民党谷垣総裁はのたもうた。中谷元防衛相も尖閣ビデオを、党として公開するときに、同じような事を胸を張って、のたもうた。おいおい、ちょっと待て!問責決議は谷垣総裁、および自民党にも出されるべきではなかったのか。


 これでは、2大政党が揃って、中国属国主義に陥っていて、どちらの政党にも政権は任せられない。マスコミにも中国支持派は多く、NHKを筆頭に見ていられない。この際、政治家もマスコミも、本来なら自分が問責を受けるべきだと懺悔して、自ら身を引くべきである。