菅首相「政治とカネ敗因」 衆院補選敗北で
2010/10/25 13:57 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201010/CN2010102501000242.html



 菅直人首相は25日午後の参院予算委員会で、衆院北海道5区補欠選挙で民主党候補が敗れたことについて「有権者の審判で真摯に厳粛に受け止める。政治とカネの問題も影響があったとみることができる」と述べた。


 同時に「(候補者の)知名度の不足とか、経済の厳しさに対する不十分さ」も敗因として挙げた。


 また仙谷由人官房長官は25日午前の記者会見で、「一人一人の議員や民主党が政治とカネの問題にけじめをつけ、身を引き締めなければならない」と述べた。


 強制起訴される小沢一郎民主党元代表の国会での説明については「国会の運びの問題でもあり、そこを腹に入れて進めていくべきだ」として、実現の方向で調整すべきだとの考えを強調。民主党執行部が小沢氏と対応を協議するよう求めた。


 補選の敗北が政権運営に及ぼす影響については「一喜一憂すべき事柄ではない」と否定した。




いすけ屋



 敗因は「政治とカネ」?。そうではないだろう。自民党もそうだったが、選挙の総括が正しくない。我らが中川昭一氏すら、け落とした北海道は、沖縄以上に左翼化が激しく、それだけ民主党政権への期待は大きかったはずである。ところがこの1年間に民主党が成し得た事と言えば、沖縄の民主党離反、日米関係悪化、日中関係泥沼、経済底なし沼、円高には断固対応、しかし今は2兆円かけて対応した時よりさらに上がって80円代にまで成っている。断固対応は嘘だったようだ。市場をみれば、なんら手を打っている風でもない。


 子供手当てと農業支援はなんとか公約通り実行したが、子供手当には増税がセットだったし、高速道路無償化はあまり利用度の高くない田舎の路線を試験的に無償化しただけで、いかに財源の見通しが甘かったかの照査でもある。もうこのへんの事は言い尽くされているから省略するが、補欠選挙で一人ぐらい負けただけでは、ピンとこないのかもしれない。決して北海道民は「政治とカネ」の問題で民主党に投票しなかったのではない。政治とカネと言えば政治家は誰しも同じである。民主党に限らず、自民党だって叩けば埃は出る。


 北澤防衛大臣が「武器輸出三原則は見直した方がよい」と、民主党にしてはいい事を言うなぁと感心していたら、官房長官や首相は即座に否定的なコメントを出して、ブレーキをかける。中国にはペコペコ頭を下げて、日本人なら左右を問わず、だれしもプライドを傷つけられたはずだ。日米対等を言うなら、まず憲法改正が必須条件なのに、9条信仰の「おままごと」理念の洗脳が解けないままの政権に出来る訳がない。


 いずれにしても、今回の選挙では民主党支持者でも21%が町村さんに投票したというから、中味を問われた事は確実である。「政治とカネ」のせいにして、自らの愚政の反省から逃げていると、残る支持者ですら付いてゆかなくなる。当方としては好都合であるが、高い?税金を払っている以上、愚策の積み重ねだけでは困るのだ。せめて、北澤大臣の現場の声ぐらい取り上げてやれよ。