安倍元総理が凶弾に倒れ、明日で一年が経つ。


今もって、胸の中に空洞が空いたままだ。


しかし、その足跡をみると安全保障法制や特定機密法などを成立させた。



ロシア、北朝鮮、中国の脅威に対抗し、外交でもトランプ大統領から年下なのに、兄貴的存在として敬われ、G7の理論的支柱となった。


Quadの形成にもリーダーシップを発揮した。


プーチン大統領とも、27回にわたる首脳会談を行い、北方領土問題にも取り組んだ。


不肖が経産大臣を拝命した際、安倍総理から、ロシアもしっかりやってくださいねと言われたことが印象的だった。



何よりも、民主党政権で8000円まで転落した株価や行き過ぎた円高に終止符を打ち、コロナまで日本経済は再生し、コロナ禍でも次々と対策を講じた。


それが、今日の株価33000円台への復活と有効求人倍率の増加、個人資産の3兆円への礎となった。



不肖も、経済産業副大臣、財務副大臣、そして経済産業大臣と拝命し、ささやかだが、日本経済の舵取りに参画できた。


何よりも3回目の総理にも近づいていた時の暗殺であり、日本にとってどれほどの損失か、計り知れない。



しかし、われわれはその魂を鎮魂し、同時になし得なかった現下の内外の難局に立ち向かうことが、安倍元総理へのレクイエムになると確信する。


あらためて、ご冥福をお祈り致し、心安らかにお休みいただきたい。