昨日、今日と東京において、水素閣僚会議、カーボンリサイクル会議、そしてLNG産消会議と立て続けに開催された。






まず、新しいエネルギーとしての水素は、地球温暖化を防ぐためにガスから水素を取り出す技術を世界各国で競っている。


そこで昨年初めて日本が音頭を取り、IEA(国際エネルギー機関)を中心に東京にて会議を開き、各国の取り組みを報告し合い、みんなで連携していこうとの東京宣言を共有した。


今回は2回目であり、私が議長をつとめた。


カーボンリサイクル会議は、脱炭素社会を目指し、二酸化炭素をカーボンエネルギーとして再生し、地球温暖化を防ぐと同時に資源としてリサイクルしようと各国の取り組みを公表しあった。


なかでも豪州とはカーボンリサイクルで液化水素の実証実験を行うMOCに署名をした。


そして、本日は世界中のLNGの産出国と消費国が一堂に集い、需要と供給について協議をした。


日本も化石燃料のうち、原油に関してはホルムズ海峡のリスクや先般のサウジアラビアの原油半減発言等、国内に230日分の備蓄があるものの地政学的なリスクを低減させるために、ガスへの転換が議論されてきた。


そして、本日、主催者として、日本は今後、100億ドル、約1兆円の資金供与と、人材育成策として1000名の研究人材を確保しようとの方針を公表した。

LNGの採掘のプラント工事に日本として政策金融をつかい、さらに消費国も受け入れ基地などの建設にもその資金を活用してもらう。


日本のエネルギーの中でも電力の供給は、ホルムズリスクや気候変動といった様々な要因があり、安定供給のために電源構成をどう進めていくのか、真剣な議論を重ねてきた。


そして、今回の三つの国際会議を通じて、日本がエネルギー消費国として、またイノベーティブなリサイクルを通じて地球温暖化を防ぐことや水素や二酸化炭素を資源として再生するフロントランナーとして各国と協働していくことを確認した。


その議長として、初の舞台であったが、あらためて世界のエネルギー事情や各国のエネルギー担当大臣とバイ会談を行うことで日本がそのイニシアティブをとるべく、その重要性と必要性を再認識した。


世界はエネルギーでつながっている。