多発する高齢者ドライバーの事故。
池袋の惨事は一瞬にして何の罪もない女性の将来を奪ってしまった。
遺族のやるせない思いはいかばかりか。
心から哀悼の意を表する。
神戸でもバス運転手のミスで12人の死傷者が出た。
不思議なのは、池袋の加害者は自らもケガをして入院ゆえ、さん付けであり、バス運転手は犯人として実名公表している点。
元官僚の加害者は退院を待って捜査を進め、いずれは刑事上の罪に問われることにとの報道。
このあたりの扱いはセンシティブだが、報道のあり方も含め、おかしい点は糺さないとならない。
全国的に高齢者運転の事故が相次いでいる。
人生100年時代になり、年齢を重ねても活き活きと日々を過ごしてもらうことは大切だ。
しかし、運転に関してはここでしっかりと道路交通法を点検をしなければならない。
現在65歳以上のドライバーには、高齢者講習が義務づけされており、70~74歳まではさらに重厚な講習が始まった。
また、75歳以上のドライバーには認知機能検査と講習が義務づけられているが、これは免許の更新ごと。
これを面倒くさいかもしれないが、毎年更新として、さらに厳格なものにしなければならない。
状況によっては家族で話し合って免許の自主返納をすることも必要であるが、人によって本当に身体能力が年齢より若い人もいる。
このあたりは悩ましいが、これだけ逆走だ、大事故だと続くと心を鬼にして取り組まなければならない。
高齢化率が30%に及ぼうとしている今日、それだけ実数と可能性が高まっていることを考えるとここは政治の判断をする時である。