11年ぶりの南北首脳会談が行われた。


金正恩委員長と文在寅大統領とが朝の握手から始まり、夕方の2人だけの橋の上での会談風景は、これで朝鮮半島の安定がもたらされるのかとの期待を寄せた方も多いと思う。


しかし、金正日委員長と盧武鉉大統領との平和会談から北朝鮮が何をしてきたかを考えれば、この会談の結果はもう少し様子をみなければならない。


もちろん、今回の2人のリーダーのたゆみない平和への思いは十二分に示された。


問題は、それをどう結実させるかだ。


拉致の解決、非核化の本格実施、ミサイル廃棄。


日本外交はこれからが試されている。


日本パッシングと揶揄するむきもあるが、安倍政権だからこそここまできた。


日米同盟の深化を進め、度重なる日米首脳会談や電話会談において、トランプ大統領への助言や交渉等で、米朝会談の環境をつくったことは事実だ。


安倍総理の外交力をして、経済制裁を維持し、米国だけでなく、国連も巻き込んだ態勢をつくったことをもう一度検証すべきだ。