先日、岩見沢光陵中で講演した。

相手は1年生200人。

休憩時間に、過去に取材した生徒たちが何人か駆け寄って来た。

15年、岩見沢で取材していると、こういうこともある。

その生徒の中の1人から、こう聞かれた。

「文章を書くのが苦手。どうしたらいいですか?」

ぼくはこう答えた。

「それは一気に書くことだよ」

さよう、文章の要諦は「一気に書くこと」だと思う。

もちろん、呻吟して名文を拵えるという場合もある。

小説などはそう。

一気に300枚も書けるのは、筒井康隆くらいだろう。

少なくとも新聞原稿は一気に書いた方がいい。

そして、後から丁寧に直す。

後から直すのはいくらでもできるのだから。

ただ、人間は易きに流れる。

締め切りまで間があると、どうしても「後で書こう」となってしまう。

ただ、後で書くと、取材で感じた「熱」がどうしても冷めてしまう。

取材直後に書くと、「熱」が伝わる原稿になる。

鉄は熱いうちに打てというが、文章も同じことではないか。

頑張れ、中学生。