2020年8月 コス〇コにて
mRNAで膝痛治療
遺伝物質メッセンジャーRNA(mRNA)(細胞内にあり、生命活動に必要なたんぱく質の設計図として働く小さな物質。細胞の核からDNAの情報を写し取り、たんぱく質を合成させる働きがある)を高齢者に多い膝の関節痛の患者に投与する治験を、東京医科歯科大などの研究チームが今年度内にも開始する。対象の病気は「変形性膝関節症」で、国内の患者は推計2000万人以上。チームは2030年代の実用化を目指している。
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リチウムイオン電池 暑さで発火
スマホ充電用
モバイルバッテリー 車内に放置しない
スマートフォンの充電などに使うモバイルバッテリーは高温
下で発火することがあるとして製品評価技術基盤機構(NITE)が注意を呼び掛けている。内蔵されているリチウムイオン電池が熱や暑さに弱く、異常を来たすことがある。
モバイルバッテリーやスマホなどリチウムイオン電池を搭載した製品は、高温になる自動車の中や直射日光の当たる窓際などに放置しないこと。
携帯用扇風機もモバイルバッテリーなどと同様の注意が必要。高温下で使用すると肌に熱い風が吹きつけられ、熱中症になる危険性もある。
「35度以上の環境で使用すると逆効果になる」
「濡らしたタオルやハンカチを首などに当ててから、扇風機の風を当てると、気化熱による冷却効果が得られる」
(2024・8・22 くらし 家庭から)
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脳死者から提供された臓器を重い病気の患者に
移して命を救う「臓器移植」
脳死は生命維持装置がなければ心停止に至り、臓器の状態は急速に悪化する。患者の状態を管理するのは容易ではない。
実証実験に使われたのは、ヘルスケアIT企業「ウィーメックス」(東京)が販売する遠隔医療システム「テラドッグ・ヘルス」。遠隔操作で最大45倍のズームや回転が出来る高精細のカメラとスピーカーを搭載、医療機器と接続して、即時に検査画面などを共有することもできる。
「その場に自分がいるような感覚で評価できた。通常なら移動を含めて5時間かかるところ30分で済み、働き方改革にも効果的だと感じた」(聖マリアンナ医科大病院(川崎);縄田寛・移植医療支援室長)2件の臓器提供の際、この装置を用いて、法的脳死判定や臓器評価を支援する試みを行った)
保存液を循環させて 臓器長持ち
臓器移植では、取り出した臓器を保存できる時間の短さが課題。氷入りのクーラーボックス;心臓で4時間、肺で8時間、肝臓で12時間の保存時間。
酸素などを含む保存液を臓器に循環させる「「機械灌流(かんりゅう)」を利用すれば、保存時間を延ばせるとして注目されている。
国内では、旭川医科大と中央精工(北海道)などが開発した腎臓の灌流装置が、2022年に国に薬事承認された。だが、保険適用されておらず、医療現場には広がっていない。
肝臓では、長崎大と機械メーカーのSCREENホールディングス(京都府)による潅流装置が、25年にも臨床研究で使われる見通し。
肺では一部の施設で数例試された段階に留まる。
エクモ後の提供臓器
新型コロナウイルス感染症の重症患者に用いられた「ECMO
(エクモ)」(体外式模型人工肺/患者の首などの血管にチューブを挿入し、血液に体外の装置で酸素を溶け込ませたうえで再び体に戻す機器)。
エクモの使用後、患者が脳死の可能性がある状態に至っても臓器障害の懸念から臓器提供に結びつくことは多くなかった。
岡山大のチームによる研究で、エクモ使用後の脳死者による提供臓器も移植に用いることが可能であることが示された。
一時的に心臓と肺の代わりを務め、その間に心肺蘇生を行う治療は「ECPR」と呼ばれる。
岡山大チームは2010年7月~22年8月の脳死下臓器提供事例を解析。
心臓、肝臓、膵臓、腎臓、小腸の移植を受けた患者の状態を調べると、ドナーがECPRを受けたかどうかで臓器が体内で機能する生着率に違いはなかった。ただ、肺については生着率が下がっていた。「ECPR後の肺には、見た目で分からない障害がある可能性もある。今後、評価方法を含めた研究が必要」。
(2024・6・22 サイエンスReport から)
今日は土曜日ですね…何かハプニングがありましたら、記しますが、いつもの日常になることでしょう・・・。
日中は残暑がまだまだ厳しい昨今、どうぞお気を付け下さいませ。