昨年11月にこもれびの庭の三本ヒマラヤスギの真ん中が弱ってきたので伐採する、

https://ameblo.jp/iso-kumi/entry-12876251601.html

とお報せしてから、その日がやってきました。(当日は関係者以外立入り禁止)

いつものようにガーデニングボランティアに行って、切り株を拝見。

このままテーブルにできるくらい、切り口がきれいです。少し湿っているが、冷たくはない木ならではのぬくもり。

小学校の時にならった「日当たりのよいほうが広く、悪い方が狭くなる」お手本のような年輪です。

 

隣りの志村家住宅(区指定有形文化財)が昭和13年築で、おそらくこもれびの庭は所有地の一部だったと思われ、だとすると樹齢も87年ということになるでしょうか?最初は人の背丈あるかないかの可愛い庭木だったことでしょう。間も十分取られていたはず。

神宮外苑はじめ明治期以降に西洋式の庭園が日本各地に作られて、その時に植えた木々が老齢化しています。古い並木の枝が落ちて来てお子さんが亡くなったり、校庭の大木から枝が落ちてきて、休日にひとりで校庭を掃除していた、いそくみと近い年齢の女性校長が亡くなった事故もありました。

木にも寿命があり、悲鳴をあげているのかもしれません。樹齢ウン十年にもなると光合成もあまりしなるので、脱炭素社会のためには若木に植え替えた方がよい。

今も古い樹林が伐採される計画が出るたび反対運動が起こっていますが、私たちも樹木とともに生きていくすべを、正しい知識を学ばなくてはなりません。

(ジャンルが違うが、この樹木の高齢化の話をするたび「卵子の高齢化」を思い出す。20年ほど前は「女性は月経がある限り妊娠・出産できる」と思われていて、「37,8を過ぎると妊娠率が低下する」事実はセクハラとされていた。今では学校の性教育でも教えている)

切り株を見に来る人が増えるだろうと、5人で地を這うアイビーをはぎ取って、埋もれていたクリスマスローズ(ここ数年咲いていない)を並べて小径を作りました。

真ん中がなくなっても、まるで元から二本杉だったようにすっきりと見え(これでよかったんだ)と思えました。87年後の間引きですね