今年も落葉掃きのシーズン。街路樹の他に、保存樹木の周囲の落葉はきの手伝いもしています。
保存樹木で秋が来るたび話題になるのが、落葉の量がハンパでなく周囲の家や駐車スペースに入りこんだり、屋根の上、雨どいに積もると自力では除去できず、業者を頼んで数万円かかるということもあります。樹液で車が汚れてしまうとか。
イチョウの木だと銀杏が落ちてあの臭いが充満することもある。
近年は老木の枝が落下して人が亡くなったり車がつぶれたりという事故があちこちで発生しているし、通りすがりの人には風情ある保存樹
木でも、近隣に住んでいる人には悩みの種だったりするのです。
保存樹木って世田谷区が指定するのだから、行政がもっと面倒をみるべきでは?と思って調べてみたらちょっと様子が違いました。
枝の落下による事故は、区が損害保険に入っているので補償されるようですが、そもそも、昔は区が所有者に頼んで保存樹木に指定したのですが、現在は所有者からの申請で決まるということです。
https://www.city.setagaya.lg.jp/02074/4703.html
となると、周囲の家に影響が及んだ時の対処は、所有者の責任が大きくなってきます。
では、木が死なない程度に強選定してサイズダウンしてしまえば?
…とみどり政策課に聞いたら、自然のままの姿を残すのが保存樹木なので、あまりばっさいカットしてしまうと保存樹木から外れてしまうそうです。
気の毒なのは実家などにある保存樹木を相続した場合。仕事や子育てに忙しい世代であったり、遠方に住んでいたりすると、秋が来るたび落葉の苦情を受けたり掃除に駆り出されたりはかなりの負担でしょう。
区の緑を維持するための保存樹木ですし、もっと深くカットしたり、周囲の掃除などメンテナンス費用は区が負担してはどうかと思いますが。
所有者さんへのアンケート結果がこちらです。
https://www.city.setagaya.lg.jp/documents/4703/hp.pdf
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