大賀ホールのチャリティコンサートなどに合わせ、軽井沢は一人で行く夏が続いていたが、今年は久々に家族そろって行ってきました。息子も「軽井沢なら行く」と、日程に合わせ大学から帰ってきた。

 

まずランチに訪れたのは、2年前に文化講座を聴いた軽井沢ルヴァン美術館。文化学院創設者の西村伊作に関する展示をしており、建物は創立当時の文化学院の再現だということです。イギリス風の庭園を眺めながらのランチタイムは「軽井沢に来たなあ~」感がいっぱい。

 

今回の企画展は、西村の次女 坂倉ユリの功績を追ったもの。名前でわかるが建築家坂倉準三の奥さんになった人です。坂倉準三は女性に積極的だったのか、独身時代に2人が参加した芸術家たちの海外渡航の集合写真で、準三はバイオリニスト諏訪根自子の肩に手を回し、ユリは何人も離れたところにいたのが印象的でした。この時は付き合ってなかったのね、写真ってこわいわ…

彼らが結婚し文化人を集めた自宅は麻布広尾町にあったとか、少しずつ我が家ともつながる情報が。若い時は控えめな印象のユリがどんどん貫禄がついて、写真に写るポーズや笑顔がキマってくる。周囲には槇文彦など一流文化人が写っていて、有名人オーラを浴びて本人も輝いてくるものでしょうか。

セレブマダムは座り方が違う。ユリの晩年の写真を見て、(美しく脚を組める高齢者になろう)と改めて思ったいそくみでした。

 

改めて常設展の西村伊作のほうを見たら、「まちづくりに関心があり、ヨーロッパのような田園都市を目指していた」とあり、ルヴァン美術館に心惹かれたのも運命かなと改めて思いました。

ルヴァンで検索するとクラッカーが出てきてしまうので、「ルヴァン美術館」で探して下さいね。

こんなに勉強になるのに、母が美術館を観ているあいだ、夫と息子はカフェで自分が持ってきた本を読んでいた。それぞれ好きなことをすればいいのが休暇ですが、この流れは5日間続きます。