小保方女史が登場した頃からだろうか、リケジョという言葉がマスコミによって仕掛けられ、普及してきている。息子の同期で今でもお付き合いのあるママ友の娘さんを4,5人思い浮かべても…全員理系選択です。

さきにFBでも取り上げた朝日新聞の記事には女子の進路選択の前に理系に興味を持ってもらおうとあり、ある大学准教授の弁で「理系の勉強が苦手でも、あこがれることが理系進学のきっかけ」とも書かれていた。好きこそ物の上手なれというが、本末転倒だ。記者のほとんどが文系であることを考えても、理系選択のきっかけやその後の進路、将来像への展開を大して考えず煽っているケースが多いのだろう。

 

夫の側の従妹が生命科学の研究者で、彼女へのヒアリングを経て、若い頃~子育て期に薄給・激務を強いられる研究職に自治体で住宅支援を、という議会質問をしたことがある。世田谷区の住宅支援は対高齢者、生活困窮者、障がい者を主体としており対象を拡げる様子は今のところないが、この時に内閣府資料などを調べて、日本人は理系成績が優秀なのに、履修が大変なことや激務な職種が多いことから徐々に文系に移行し、就職時には文系のほうが増える様子が読み取れた。(自分は早稲田の文系で弟が理系だが、弟の課題の多さに、同じ大学でもこうも違うかと思ったものです)

 

話は戻ってリケジョを増やす話だが、ネットのコメントで「入試科目に数Ⅲを必須にしなければ女子が増えるのでは」ともあった。これも本末転倒、先々受験生集めに苦労する大学が考えそうなことですね。数学も物理化学も受験科目になく入れる理系学部とか。そこに、「理系は苦手で技術職や研究職にもなる気はないが、今はやりの“リケジョ”になりたい女子」が押し寄せる。

この手の話をすると、数Ⅲまで履修したのち文系を選択した息子が「どんなに下の層が増えても、実際社会で採用され活躍できる理系は上のほうだけで、今までと数は変わらないでしょ」という。

 

大事なのはレベルを下げてリケジョの総数を増やすことより、院生になってから以降の収入の安定など、優秀者の生活の保障だと思いますけどね。