既に全国ネットで放映されているが、世田谷区では抗原定性検査キットの街頭無料配布を始めています。今のところ烏山区民センター前広場、二子玉川公園、加えて今日から成城学園前駅の3か所。
10-16時配布だというので視察に行ってみたところ、9時半なのに既に多くの人が来ており、結局8時半―9時半に整理券を配布して本日の受付は終了したということ。
9時半に来た人は怒っており、それを2社ほどのテレビ局のカメラがインタビューしていました。
土曜日のNHKニュースでは烏山区民センター前で、年配のご婦人の
「5つもらいました。ドラッグストアでもう売っていないので助かります」との笑顔の談話が放映されましたが“買おうと思ってももう店にない”というところが、行列に拍車をかけたのではないでしょうか。
アベノマスク登場前のマスク買いだめパニックを想起させます。実際症状が出たら医療機関に行くことになっているのに、今1人5つ貰うほどキットは必要でしょうか?
成城学園前では、1人3つまでに制限されていましたが、それでも10時開始と言っていたのに9時半締め切りでは、せっかく来られた方が怒るのは当たり前です。
「本日は終了です」というだけでなく、
「2月1日から各調剤薬局で同じキットを無料配布する」
ことも併せてお伝えしひとまず安心してお帰りいただく。何なら看板作って立てておくとよい。
東京都の無料PCR検査はその場で検査するので、無症状でもどれくらいの陽性率があるかデータが取れますが、区の検査キットは渡しっぱなしで検査結果報告義務はつけていません。使ったかどうかもわかりません。渡すときに住所氏名は書かないので何度貰いに来ても、転売されてもわかりません。
これから一か月あまり、無料配布はよいことですが、配布の方法、目的、感染拡大抑制効果など、検証しながら運用を変えていく必要があるなと痛感します。