例年終戦記念日は晴れている記憶がある。旅行先で、あるいは自宅で特番を見て、サイレンに合わせて黙とうしたり…しかし今年は前の晩から豪雨で、朝は携帯電話の警戒音に起こされました。
地震ではなく、警戒レベル4、避難指示エリアに発する音声のようです。
このエリアは国分寺崖線と野川に挟まれ、これまでにも何度か野川の水量にはひやひやすることがありました。今回は初めて、土砂崩れの危険です。
テレビでリモコンのdボタンを押してみると、我が家のすぐ道路上の番地が避難指示区域になっています。
国分寺崖線は、崖沿いに建つ家が富士山を臨む絶景ポイントで、著名人の家も多い。どれくらい好立地かというと、息子がバルセロナで撮って来た”メッシの家”の立地は国分寺崖線そっくりだった(ほんとほんと)。そういう崖っぷちの高級住宅エリアは土砂崩れのリスクも高いということです。
さて今年は自治会の防災副リーダーであるいそくみ。まず自治会の防災責任者に連絡し(FBで友達になっていたのが奏功しました)、「地震の訓練はしているけれど豪雨対策のシミュレーションはしていない」ことに気づく。高齢者宅も多いし、インターネットやリモコンdボタンを使いこなせていないことも考えられるので、もう一人のリーダーさん(私より若手の元PTA仲間)と危険区域の家々に「避難指示が出たこと」「近くの避難場所は成城ホールとさくら児童館」を言って回ることとしました。その際、書きものもあったほうがよいだろうと、区のホームページをプリントして持参する。
数軒はお盆休みか留守でしたが、長く住んでいる方は「〇〇さんちは今週は別荘よ」など長期不在の際の連絡は取り合っているようで、ご近所づきあいもまだ健在だなと安心しました。
ご近所に避難場所を紹介したはいいけれど、台風19号の時のように混みあっていないか?心配になり手伝いがてら足を運ぶ。意外や今回は避難場所として開放しているのは3階の4部屋で、4階はコロナワクチン接種を実施中とのこと。今回の避難指示=崖線沿いは対象の住戸が少ないこと、今日は4名の避難者が来たこと、一応コロナ疑いの避難者のための部屋は用意したが、保健所との連携で避難地域にコロナ療養中or濃厚接触の住人は居ないと確認済であること…など職員から話を聞きました。
避難者の受付。
自治体も、住人も台風19号の経験が生かされ、冷静に行動できているように感じます。
水害と違って土砂崩れは一気に来るので、国分寺崖線を擁する地域の町会で、避難行動基準を新たに考えておく必要があるでしょう。