夏休みシーズン、また緊急事態宣言下でせめて冷房の効いた屋内でゆっくり美術展でも鑑賞したい気分。
と思っていたら「表現の不自由展」が大阪に巡回し、またも物議をかもしていますね。以前このブログで「半世紀ぐらい間をおいてやったら」とご提案しましたが
https://ameblo.jp/iso-kumi/entry-12502413010.html
あれからちょうど2年、まだやっているんですね。
一度セッティングしてしまったものは、話題になればそのまま全国巡回するものなのでしょうか?
大阪での開催には脅迫文の送付があったりして(開催賛成派、反対派の両方から)、もはや芸術より何より意地になっている方々の場外乱闘の雰囲気。吉村知事は人身の安全を優先して会場の指定管理者の使用取消判断を支持し、これに反発した毎日新聞の記者に対し
「そんなに表現の不自由展を推すなら、毎日新聞社の会議室でやったらどうか」とコメントしたそうだ。
海外の政治家なみの機転のきいた切り返しで、今回の一連の騒動でダントツに名言だと思うが、ネットには書かれているがマスコミの報道には載っていない。大手マスコミも偏向報道するものなのですね。
「脅迫があるから開催しないというのはテロに屈することになる。開催すべきだ」と語る賛成派の人がいるが、似たような事案で、たまに「学校への爆破予告」というのがある。そういうときは学校は臨時休校になったりするが、「学問の自由を妨げるから、爆破予告に屈せず通常授業を行え」とのクレームは聞いたことがない。首長が府民の安全を最優先にするのは妥当だと思います。
偏向報道と言えば、「表現の不自由展」というと象徴的に韓国の少女像ばかりが放映される。もう1つ反発の原因となっている、昭和天皇の肖像を燃やすという作品はなぜ報道されないのかな?それを報道すると世論が「やっぱりダメなんじゃない?」という方向に傾くからか、公共電波の倫理規定に抵触する作品だから?
以前主催者側、津田大介氏だったか「噂が先行している部分もあり、実際に観て『こんな作品でも制限を受けるのか』という部分も知ってほしい」と語っていたが、一理あるが、それを言うのなら同展に天皇陛下をお招きできるか、陛下の前でかの作品の意図を説明できるか考えてみて。
人に悪感情を抱かせる作品や、特定の国や宗教、個人を攻撃する図絵は公共の施設で公開すべきではないと思います。
それでも表現の自由が最優先!というなら、コロナ禍でもあるし、前にも言ったがオンラインで有料開催がよいのでは。これだけ話題になれば、2―3000円取っても観る人は観るでしょう。