その子二十櫛にながるる黒髪のおごりの春の美しきかな(与謝野晶子)

 

最近”おごりの春”はもう少し世代が下がってJKのような気もしますが、成人式に振袖を着て祝う風習は高度成長期以来ずっと続いているのではないか。私たちの時代までは、「振袖がわりの派手目のシャネル(風)スーツを作った」「晴れ着は要らないので海外旅行費用を出してもらう」と独自路線がいたものですが、最近は和装ブームなのか、振袖率が高まった感じです。

今年は新型コロナ感染防止のため、世田谷区は12月28日に急遽「新成人のつどい」中止を決めた。晴れ着レンタルなどのキャンセル費の補償はないということでした。東京23区相次いで(杉並区以外は)成人式の中止を決めたが、そもそも振袖のセールスは高校卒業時からDMが来て、半年前には着付けや美容院の予約まで済ませているもの。キャンセル料の補償が出ないなら、予定通りに晴れ着を着て写真を撮り、同窓会や友達との集まりに繰り出すだろうことは明白でした。

「私的な集まりも自粛せよ」とまで言及した自治体もあったようですが、一生に一度のお祝いだし(結婚式はしないかもしれないが、成人式は誰でも祝える)、「マスクして手を消毒して、よく気をつければ大丈夫」と予定通り行動した新成人が多かったのではないか。

さて、いそだ事務所もたまにアルバイトやインターンの大学生が来てくれるようになり、更なる感染防止強化のために加湿器を導入することに(今までは霧吹き攻撃)。3時ごろ成城学園前付近まで出てみました。

いるねいるね、晴れ着姿。小Ⅰ時間の間に合計8名。お母さんと、同級生なのだろうスーツ姿の彼氏と、後は女子どうしの待ち合わせ。一時変わった着付けやカラコン、キャバクラめいた盛り髪が流行したこともありましたが、最近は古典柄に正統派の着付けでどの子も似合っている。周囲が明るくなるようです。

新成人は二十代の人口の約1/10で今年は126万人。

研究者は今日成人式を挙行した自治体(横浜市など)、中止した自治体、中止した自治体でもその後の会食自粛まで要請した自治体とそうでない自治体(←世田谷区はここ)それぞれの1週間後の二十代(とその同居家族)の感染率を調査し、有意差が出るかどうかぜひ調べて発表してほしい。

外出した彼らを非難するのはそれからだろう。