梅雨がなかなか明けない。コロナ自粛でお盆休みも楽しめなさそう…気分がすっきりしない日々が続く中、ALS患者の嘱託殺人の事件が心に引っ掛かっています。

安楽死をほう助したと思われる医師2人が一見感じが良く、しかし明確に安楽死肯定の意思を持っている人物らしく、マスコミ的にはすっかりこの2人が事件の主役となってしまっている。

しかし私は亡くなったほうの、同世代のALS患者の女性が頭から離れません。出てくるのは昔の旅行中の?写真ばかりだが、どれもカメラを見据えた理知的なまなざし。仕事の出来る女性だったのだろうなと思う。24時間介護が必要な病状でも、親元を離れ独り暮らししているのが意思の強さを感じさせる。

例えば自殺したのがいじめに遭っていたり夏休み明けの中高生だったら「生きていればいいこともあるのにね」と思うし助言もしたいが、病身で50代だと話は違ってくる。今のところ健康な自分ですら、体力の衰えを感じ(もう人生半分過ぎたしなあ)と“死に方”についていろいろ考察することはあります。最近は終活も流行っているしね。

ジブリ映画「崖の上のポニョ」で、介護施設に入っている車椅子の高齢者たちが、幻想の世界では子どものように走り回る…場面を見てえらい衝撃を受けました。

(いつか自分もこういう日が来るのかな~夢の中で小学生に戻って走り回って、目が覚めたら寝たきりの状態、とか)体が思うように動かなくなったら、死によって初めて肉体から自由になれるのだなとも思った。

亡くなった女性は、そういうことも考え抜いて安楽死を選んだのかもしれない。計画は全て自分でして、体が動かせないから最後だけ医師の手を借りただけで。

同じALS患者の舩後参議院議員が「死ぬ権利より生きる権利を」みたいな政治家なら誰でもいいそうなコメントを出してひどくがっかりした。政治家は票を減らすような活動はしないから、今後日本で安楽死の問題を真面目に考えてくれるのは誰なんだろう。

まだわからないことだらけだが、一つはっきりしているのは、自分で死に方を選びたいなら心身ともに元気でいなければいけないということです。