夫の誕生日は忘れない、皇后陛下と同日なので必ず報道されるからです(来年からは忘れるかも)。

せっかく土曜日だし、挨拶回りに行った経堂でケーキを買う。本格的なケーキがありそうで以前から興味を持っていた、ピーコックを少し入ったところの“アルルカン”。丸型ではなく、りんごの好きな息子にタルト・タタン、自分には塩味の濃厚チーズケーキ、夫には好物のモカケーキ。

地元“成城アルプス”には名物のモカロールがありいつもはそれで満足していたが、アルルカンのモカは何か懐かしい形をしていて期待が持てます。

 

家族には3つどれも好評でしたが、モカケーキを一口貰ってみて思い出した…バタークリームの風味が濃厚で、これは小さい頃、父がよく会社の近くで買ってきたモカケーキと同じ味がする!

我ながら美味しいものには執着が強いと思うが、それは昭和40年代の話。父が当時勤務していた国際電電(現KDDI)の研究所は、恵比寿と目黒の境にあった(現在は移転)。小学1年の時に連れられていったが、研究所の向かいに風見鶏のついた洋館があり(医院だったそうだ)、海老名にはないような家で、「ほー、これが東京ってところか」と感銘を受けた記憶があります。

父がよく買ってきたモカケーキは畳んだワッフルのような形、片面が折りパイ生地、片面がスポンジで、表面に星形絞り出しのバタークリームが蛇行しているものでした。一般的にモカケーキは平成に入るころからか、バタークリームの層は薄くぎざぎざの筋がついていて、コーヒー豆が1粒のっているデザインが主流に。あれだとクリームの美味しさを堪能できないんですよね。

画像で検索してみると、横浜元町の喜久家が、今でも絞り出しバタークリームのモカケーキだった。やはり老舗のスタイルのようですね。

実家の両親に、認知症予防に店の名前を思い出してもらっている。その店はもうなくても、ブログなどに思い出話として書いている人がいればなあ…思いを共有したい。

 

昭和40年代、KDDの研究所(恵比寿南三丁目あたり?)の近くにあったはずの、片面がパイ生地になったモカケーキまたはそれを作っていたケーキ屋、どなたか記憶にありませんか?

これはアルルカンの。