アーツ会員(入場料が団体料金になる)であるのに暫く世田谷美術館に行っていない。企画展は「奈良原一高―スペイン約束の旅」(写真展1/26まで)。時間があるので行ってきました。

 

1960年代にスペインで過ごした日本人写真家の眼で切り取ったモノクロのスペイン。広告写真は、お祭りの日だろうか、着飾った男女4人が笑っている写真だが、若い女性が出てくるのはこの写真くらいで、闘牛の日に乱痴気騒ぎする若者たちとか、泥臭い写真が多い。スペイン人は皆顔が濃くて美男美女だが、感じるのは明るさと貧しさ。自分はバルセロナのアンティークもずいぶん買っているが(刺繍やレースのリネン、雑貨など)、同じ時代におしゃれな人々やカフェの風景もあったはずなのだけど、写真家の趣向というフィルターがかかるから仕方ないですね。

日本に帰国してからの、美女カレンダーなどの作品のほうが気持ちよく観られました。

 

もう一つ「受け継がれる工芸の技と心(4/12まで)展のほうが、期待していないだけ良かったです。自分はテキスタイルが好きなので、色とりどりのタペストリが壁にたくさん下がっている2階は圧巻でした。こういう展示には説明が要らない。写真を撮りたかったが、セタビはいまだ館内撮影禁止。三菱一号館美術館などは、撮影スペースを決めており、多くの人のブログやSNSに掲載され宣伝効果が出ている。セタビもそろそろ方針転換しないと。

https://www.setagayaartmuseum.or.jp/blog/entry.php?id=blg00112&fbclid=IwAR1rbnx3lRa1zqrBdyygOmtypYjIHsOfpeNyR2xHZN5i9yy8WWCyL4Ga-EY

(文藝春秋3月号「日本の顔」掲載の染色家 柚木沙弥郎の作品も)

 

能面が多く並び、年代や役割の違いを説明した展示も良かった。近づいた時と、遠ざかったときの印象がまた変わるのが不思議。こういう辛気臭いのも、外国人にはとてもcoolに感じられるようです。世田谷美術館はオリンピック馬術競技会場に近いこともあり、この夏は敢えて日本的な展示を増やすのもいいかもしれませんね。

 

ミュージアムショップではテーマに合わせ、絵葉書や雑貨だけでなくスペインのお菓子や陶器、オリーブオイルなども販売。レモンピールのチョコを買ってみました。

終わってから、地下のカフェでコーヒーを頼み、最近手紙を書こうと思って書けなかった相手3人に、フリクションでささっと書く。家にいるときはなかなかエンジンがかからないがカフェだとすぐ終わる、不思議。

 

 

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