ピッティ宮殿は、メディチ家のライバル、ピッティ家によって造られましたが完成前に破産。
のちにメディチ家がこれを買い取り、コジモ1世のときに居城として完成させました。
宮殿の中には複数の美術館があり、絵画部門は、パラティーナ美術館(ピッティ美術館)として公開されています。中はウッフィツィ美術館よりかなり小ぶりで、すぐに見て回れますよ~。
ここも写真撮影禁止なのでポストカードから。。。。。。
館内はこのような感じです。ローマで訪問したボルゲーゼ美術館のように、部屋中に絵が所狭しと。
しかも誰の絵かは額縁に彫られている名前を見るしかなく、かなり分かりづらかったです。。。。
(誰も彼も見ると言う訳ではないので、あまり気にしなくてもいいかもしれませんが)
フィリッポ・リッピの「聖母子」
透明感のある線の細い絵、お気に入りの一つです。
モデルはリッピの愛人、尼僧ルクレティア=ブーティと言われています。
しかし、この美術館のウリはやはりラファエロでしょう!
ラファエロの名作を集めた「サターンの間(ラファエロの間)」は息をのむ華やかさでした!
この部屋のポストカードが一番欲しかったのですが、売っていない。。。
隙を見て写真を撮りたかったのですが(悪)、ここは学芸員も二人いて、かなり難しいです。
この前に日本にも来た「大公の聖母」
この名作を、すぐ眼の前で拝むことができるんです!
「大公の聖母」に向かい合う形で、「小椅子の聖母」が飾られていました!
円熟期の最高傑作と言われるだけあって美しい!!!
(このポストカードは色が全く伝わってこないのでアカン)
こちらも、やろうと思えば顔をつけることができるくらい近くで拝むことができました。
この二作を見るだけでも、飛行機代十数万の価値はありました!
Mと一緒ながら、この絵は時間を割いてじっくり見させてもらいました~。
「トンマーゾ・インギラーミの肖像」
教皇レオ10世時代の司書の肖像です。斜視の肖像画って珍しいですよね。
「ドーニ夫妻」の肖像画。夫はラファエロのパトロンの一人ですが、
その妻の絵は、レオナルド=ダ=ヴィンチの「モナ・リザ」の影響を強く受けているとかで有名ですね。
構図がそっくりだとか。
「ヴェールの女」
ラファエロの恋人フォルナリーナ(マルガリータ・ルティ)がモデルと言われています。
身分の違いから結婚できなかったため、絵だけでも・・・ということですが、
急死した婚約者マリア・ビビエーナがモデルという説もあります。
ここには、ラファエロだけでなく、ティツィアーノ、ブリューゲル、ムリーリョ、ルーベンス、ボッティチェリといった著名な画家の絵も多いのですが、やはりラファエロ!
ウッフィツィ美術館に比べると観光客ははるかに少なくてじっくり見れますし、
ラファエロの絵をゆっくり見るにはかなりお勧めの美術館です!
いつになるかわかりませんが、ここは再訪する可能性高いですね~!