わたしの生活は変わっていった。
学生のときは、どんなに寝不足でも
困るのは自分だけ。
でも仕事では周りに
迷惑をかけることもある。
いつの間にか、家と会社を
往復するだけの毎日になっていた。
週末に友人から
「クラブへ行こう」
と誘われても、行く気がしなくなった。
わたしの中で何かが
変わり始めていた。
仕事は楽しかったし、
きれいな海に囲まれた生活は
幸せだった。
けれど、それだけでは
物足りなくなっていた。
ここで仕事を続けても、期限付き。
一生、働けるわけではないのだ。
日本人に就労ビザの世話を
してくれる会社はない。
窮屈さも気になっていた。
どこへ行っても、知り合いに
会ってしまう小さな島。
ここで秘密は持てない。
自分の行動はみんなに
見通されてる。
ココナッツ島に住みつきたくて
仕方なかったのに、
いつの間にか、それほど
魅力を感じなくなっている自分がいた。
先が見えてしまったのだ。
少しずつ、ウインターランドへ行く
決心がつき始めていた。
丸々1年働かなくてもいい。
9ヶ月ぐらい働いたら、
引き上げてもいいかもしれない。
でも、今はここでの時間を
大切にしたい。
わたしは自分の中だけで
そんなことを考えていた。
アンディに
「これからどうするつもりでいる」
ということは、一切話していなかった。
そしてあの日が訪れた。
(続く)
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