焦る | 秘密の34年☆赤い糸の行方

秘密の34年☆赤い糸の行方

何度別れても、切れることのなかったふたりの糸。二股だったときも、彼が「あの人」と結婚してしまったときも、わたしが海外で暮らし始めたときも。音信不通6年、14年ぶりの再会から、再び動き始めた恋。国境を越えた超遠距離・婚外恋愛。


テーマ:
<「威力」の続きです。>

四日後。

やっとランチデートが実現した。

前回のように、
当日の朝ユウさんに電話して、
その日空いているかどうか
確認してから逢うというのはやめて、
前もってメールで決めた。

このほうが気持ち的に楽。

この時間に電話しても大丈夫かな。

今日は空いているかな。

などと余計なことを考えなくてすむ。



彼の会社で正午に待ち合わせとなった。



14年ぶりの再会を果たした
2010年の夏。

食事をしている最中に
急に仕事の用事を思い出した彼。

会社の近くにいたということもあって、
ちょっとオフィスに寄ることになった。

その日は週末だったけれど、
出勤しているひとは絶対にいるはず。

知っている人に
逢ってはまずいだろう。

そう思って、わたしは
ロビーで待つつもりでいた。

なのにユウさんは、
全くそんなこと気にしなかった。

一緒に行こうよと言われて、
少し押し問答があった末、
結局、彼の所属する部署まで
ついていくことになった。

その一件以来、
彼はわたしと一緒にいるところを
他のひとに見られても
気にしないのだと理解した。

だから堂々と会社で
待ち合わせをする。



ランチデートの前日になって
こんなメールが来た。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
差出人: 勇一

お昼、ちょっと早く出られる?
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



午前中はなんの用事もないから
実家を早目に出ることは可能だ。

ただ、これって
どういう意味なんだろう。

午後に予定が入ってしまったから
早目に逢って早目に切り上げる
ってことなのかな。

それはそれで仕方ないね。



そして当日。

15分くらい早く着くように
行けばいいだろう。

そう思って、余裕を持って
家を出るつもりでいたのに、
時間の計算を間違えた。

最寄駅に着いたのが15分前に
なってしまった。

そこからオフィスまで
歩かなくてはならない。



早歩きでいけば、10分くらいかな。

ところが実際に歩き始めてみると、
意外と距離があることが判明。

目指すビルは見えているのに、
歩いても歩いてもたどり着かない。

普段は滅多に履くことのない
ヒールのあるサンダル。

気持ちだけは焦っているが、
小走りするわけにもいかず、
ただ黙々と早歩き。

あとどのくらい歩かなくては
いけないんだろう。

ちょっとバテ気味に上を見上げると、
いつの間にか目指す建物の前に来ていた。

助かった!



ユウさんに電話を入れる。

ロビーの売店の前で待つこと数分。

向こうから彼が歩いてくるのが見えた。



ようやく逢えた。

(続く)

⇒⇒【婚外恋愛☆にほんブログ村】

⇒⇒【婚外恋愛☆ブログランキング】

ゆりなさんをフォロー

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス