終末期ケアについて  (225) 症状を抱える患者へのサポート20 骨転移の対処⑤ | 65歳のおたんこナース

65歳のおたんこナース

22歳に看護学校を卒業して、結婚や出産を経て69歳となりました。約13年間医療療養型の病棟で、病棟スタッフと一緒に、終末期ケアに取り組んできました。
2021年には、終末期ケア専門士の資格も取得しました。
その経験を少しでもお伝え出来ればなと思っています。

こんばんは😃
今日も、読んでいただきまして
ありがとうございます😊

今日の松山のお天気は、晴れ☀️
朝は、12度
日中は、19度
雨の確率は、10%とのことです。

今日の松山は寒そうですね。
これが普通なんでしょうが、
みなさん、お風邪に気をつけてくださいね🤧

23日東京の発生者数は、186名

23日17:45時点で
全国の感染者数は、94014名(+609名前日比)
退院者数は、87227名(+579名)
亡くなったかたは、1693名(+9名)
(毎日新聞)




まだ、あさがおが咲いていますよハチ





キリンソウでしたっけ?
花粉症のかたはこれも原因になりましたよね。

庭の紫陽花の葉っぱに雨がえるがいましたカエル
苦手なかたはごめんなさい🙇‍♀️





うさぎみなさん、こんばんはだぉぅロップイヤー


⭐️症状を抱える患者へのサポート


1)骨転移の対処

❶ビスホスホネート療法


イチョウビスホスホネートは、破骨細胞の活動を阻害

して、骨の吸収を防ぐ医薬品。 骨粗鬆症、

変形性骨炎、腫瘍の骨転移、多発性骨髄腫、

骨形成不全症、その他骨の脆弱症を特徴とする

疾患の予防と治療に用いられる。



血流に乗って骨に転移したがん細胞は、古い骨

 を溶かす破骨細胞を働かせて骨を破壊し、さらに
 壊れた骨からは細胞増殖因子が放出されるため、
 がん細胞は活発に増えるようになります。

・ビスホスホネートは骨に結合しやすい性質があり
 注射すると破骨細胞の中に取り込まれ、これらの
 はたらきを阻害します。

骨転移による症状(痛み、病的骨折、脊髄圧迫、
 麻痺など)が出るのを遅らせたり、痛みを和らげ
 たり、骨転移が進行したときなどに起こる
 高カルシウム血症にも効果があります。


❷化学療法(抗がん薬治療)、ホルモン療法
乳がん、前立腺がんなどの骨転移で、化学療法や
 ホルモン療法などの効果が期待できる場合は、
 それが優先されます。


イチョウ手術療法
骨転移の治癒を目指す根治手術は、骨転移が、
 1カ所だけで他の臓器に転移がなく、全身状態の
 よい場合に行われます。

・複数の部位に転移したがんは、手術で全部を
 取り除くことが難しいため、骨がもろくなって
 病的骨折や脊髄圧迫の危険があるときや、
 起こしてしまったときに手術が検討されます。

もろくなった骨を金属や骨セメントで補強したり
 固定して、痛みを和らげたり、運動機能の低下を
 防ぎます。

イチョウ私が以前、経験した患者さんの話です。
 かなりの高齢の女性だったと思います。
 来られたときには、骨転移の有無はわかりません
 でした。
 ストレッチャーへの移動時かもしれませんが、
 病的骨折が発生しました。
 大腿骨だったと思いますが、骨粗しょう症も
 あったのだと思います。
 枯れ枝のようにポッキリと折れていました。
 そして、その骨の先端が皮膚を突き抜けて
 開放性骨折になってしまったのです。
 高齢でもあり手術の適応はなく、保存的療法
 包帯固定となりましたが、感染のリスクは
 非常に高くなり、
 数日後お亡くなりになりました。
 これは、私の苦い体験です。

2)医療機関への報告や受診が
      必要な状況と内容

①病的骨折
骨に激しい痛みがあって動かすことも難しい
 場合は、病的骨折を起こしている可能性があり
 ます。

その部位を動かさないように枕やクッションなど
 で、支えた状態にして、主治医にすぐに連絡して
 ください。


②脊髄圧迫・麻痺
・がんの増殖や脊椎の骨折により
  脊髄の神経が圧迫されると、
  激しい痛みや麻痺が
        起こります。

・脊髄が障害された部位によって麻痺の症状は
 異なりますが、
・手足に力が入らなくなった 
   (運動麻痺)
・皮膚の触っている感覚が鈍い
   (感覚低下)
・便や尿が出にくくなった
   (膀胱直腸障害)
 などがある場合は、
症状が出現して48時間以内に
 治療を開始しなければならない場合があるため、
 すぐに主治医に連絡してください。

脊髄圧迫は、直ちにCTやMRIなどで検査して、
 診断・治療を受ける必要があります。


3)さらなる情報源
❶がん診療連携拠点病院の相談支援センター
・全国のがん診療連携拠点病院には、
 相談支援センターがあり、
          専門の相談員がいます。


❷ホスピス研究会
・看護師による無料電話相談を行なっています。
 TEL 03-3984-3291(平日11:00〜17:00)