⭐️排便時・起床時の
呼吸法について
排便時
排便のときに力むと息を止めてしまい、息苦しくなってしまいます。呼吸に合わせて、息を吐きながら力みましょう。
・排便後は、息を整えてから後始末をしましょう。
起床時
急に起き上がると息苦しくなってしまいます。ゆっくり、呼吸を整えて、口すぼめ呼吸をおこない、息を吐きながら体を起こしましょう。
・息苦しいときは、両膝を横に倒し、片方の肘をついて体を起こしましょう。
⭐️基本的ニーズ充足への援助
1)移動
☘️エネルギーを節約して、
酸素消費を抑えるための工夫
移動方法や物品の位置の工夫する。
小分けした活動を勧める。
酸素の使用など
2)清潔
☘️身体保清や口腔内の保清は、
その時々の息苦しさの程度に合わせて
行います。
症状が強いときは、複数人で短時間でケアを
行います。
3)食事
☘️患者さんに合わせた
消化のいい食品の工夫
少量ずつ摂取できる工夫
介助方法や体位にも配慮します。
4)水分
☘️いつでも飲めるように
工夫して準備しておきます。
5)排泄
☘️安全安楽と、自立心、羞恥心とのバランスを
検討して介助します。
6)活動と休息
☘️患者さんに合わせた気分転換の工夫
睡眠の工夫(薬物の調整、環境整備)など
7)コミュニケーション
☘️余分な会話を減らすために、
簡単な意思疎通ができるサインを
決めておきます。
⭐️快適さの確保
(室内環境の調整と気道の清浄化や換気を促す。)
1)室温・湿度調整
☘️乾燥させた空気は、気道を乾燥させて
痰の喀出を困難にします。
2)寝具・寝衣の調節
☘️軽い寝具、ゆったりとした寝衣で、
圧迫感のない環境に調整します。
3)きれいな空気
☘️塵、ほこりの清掃をこまめに行いましょう。
4)効果的な換気
☘️窓を開ける、
扇風機を使い空気の流れをつくります。
5)安楽な体位の工夫
☘️患者さん本人が、
安全で容易な姿勢になるように、
クッションなどを使い調整します。
6)気分転換と気晴らしの促進
☘️ひとときであっても、気分転換や気晴らしが
できるよう工夫しましょう。
穏やかな音楽を聴いたり、リラックスできる
オルゴール音楽を流したりと工夫をしましょう。
7)不眠への対応
☘️「寝てしまうと息が止まってしまうかも…」
という不安感に対して、訪室回数を増やすなど
安心感を得ることができるように説明します。
☘️自覚的な熟睡感が得られることを目標に、
症状に合った薬剤の投与を行います。
☘️入眠を促すマッサージや足浴の実施したり、
静かな音楽、アロマの活用を行い、
精神面の安定をはかります。
☘️室温、湿度、照明の調節をおこないます。
清掃され、塵のない室内
やや低めの室温、適当な湿度
手を伸ばす範囲に、
必要な日用品が常備されている
使い勝手のいい定位置や
物品の状況を、チームで共有して
安易に動かさない
参考資料