引き続き東本願寺で一週間研修の動画です、今回は渉成園〔しょうせいえん〕 -枳殻邸〔きこくてい〕-に見学をした時の映像です。動画中にも職員の説明があるので貴重な映像です。 ちなみにコロナ自粛中ではなく2019年の12月上旬に撮影したものです。 iphone 11で撮影したので広角が効いてますよ。
動画でも触れていますが、入園は無料ですが、維持のための寄付金のお願いをしています。
庭園施設の維持・保全のため、参観者お一人につき500円以上の協力寄付金をお願いしています。
- 高校生以下250円以上
- 500円以上お納めいただいた方には、「渉成園ガイドブック」を贈呈いたします。
とホームページに書いてあります。四季の移ろいによってまた景色も違ってきますのでぜひ京都にお立ちよりの際はよってみてはいかがでしょうか?
京都駅からも近いので歩いても行けますし、地下鉄烏丸線を使ったらもっと楽に行けますよ。
私が行った時には夜間ライトアップイベントをやってました。お食事や、善哉などを食べるイベントも行われているようですのでそういう日を狙っていくのもいいですね。
今回の私たちは、ブラジル、アメリカ、ハワイの僧侶たちと研修の一環で本山のスタッフと一緒に行ったので格別また楽しかったです。
前回のブログでも書いていますが、本山で常に受け付けている一泊、もしくは二泊での研修会に参加した場合は同じようにスタッフと一緒に見学できるのではないかと思います。 それが100%研修に含まれているかどうかは確信が持てないので詳しくは本山に問い合わせてみてください。現在は一人からでも参加できますよ。
東本願寺 https://goo.gl/maps/zsPy1T3SNmoiWP8J7
渉成園〔しょうせいえん〕 -枳殻邸〔きこくてい〕- 渉成園は、東本願寺の飛地境内地であり、池泉回遊式の庭園です。 京都駅から徒歩約10分という立地ながら、静かにお庭を散策いただけます。 四季折々の草花とともに、心安らぐ時間をお過ごしください。 https://www.higashihonganji.or.jp/shoseien/
それでは動画をご覧ください! 12月中旬ですが紅葉がとっても綺麗でした。
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いかがでしたか?
渉成園〔しょうせいえん〕にはもう何度も訪れていますが、いくたびに違う趣を楽しめます。一緒に行く人によっても感じ方が違いますね。一人で散策するのもいいものです。 オウムのサリン事件でその中のあるメンバーが「お寺は風景でしかなかった」との言葉が既成のお寺は風化して本来の中身がなかったという意味で話題になりました。そのことはオウムのメンバーが言うまでもなく、すでに「葬式仏教」という同じ本来の意義を失った寺院や僧侶をさして言われ続けていたことでした。
かく言う私も葬式仏教、中身のない僧侶として過ごしてきました、その人生の中で私の態度を戒められたことも何度もあります。
しかし、本物の中身のある仏教を真剣に求めた一教団が起こしてしまったのが「サリン事件」で多くの人を救うための手立てとして殺人を正当化してしまったのです。 その理由の一つに「風景の中に何も見出せなかった」事があるのではないかと思います。
それは何かの役に立つ、立たないという選別の中で生きてきた人間が陥る闇の一つでしょう。
日本はあまりにもたくさんお寺が建立されていて、まるで当たり前の風景のようだったのです。しかしここブラジルにはお寺は少ししかありません。逆に教会はたくさんありますが。 私はここマリリアに着任してまだ7年ですがお寺は70年の歴史があります。
時々お寺においでになるブラジル人が、子供の頃よくこのお寺の前を通った、盆踊りの時は一緒に踊った懐かしいお寺です。と声をかけられる事があります。
私が北陸のお寺のいた時、ある先輩僧侶がいつも衣を着る時に五條という袈裟に一礼して着衣しておいででした。ある日その理由を尋ねると「私を育ててくださった先輩の僧侶が坊主は衣を着るから僧侶になる、人間が偉いのではなく衣が尊いのだ」と教えてくださったと教えてくださいました。 僧侶になり、あるいは住職と呼ばれ御門徒に丁重に扱われる僧侶ですが、いつしか勘違いして自分の修行や経験が褒められていると勘違いするものです。 それを中身は凡夫(ただの人)である。僧侶としての役目を請け負っているだけで威張れることは一つもないわたしである。という自戒を衣を着ける時にいつも衣に礼拝することに込めておいでだったのです。
お寺参りやお庭見物するのにかしこまる必要はないですが、その佇まいや風景の中に自然と感じるものがあると思うのです。
浄土真宗では荘厳を大切にします。荘厳とは言葉や哲学を理屈を超えた形で表現されている姿です。浄土とは多くの人々が礼拝、讃嘆してきた歴史の心象風景そのものなのです。
「風景でしかない」のではなく「風景とまでなった」国土なのでした。
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