きょうのニュースで2年ぶりにエルニーニョ現象が発生したと報道されていました。

暖冬になれば、助かる人たちが今の日本には多いかもしれません。

もちろん困ってしまう人たちもいますので、一概には言えませんが、それでも今年の日本は多くの天災に見舞われ、大変な1年でした。

来年は穏やかに暮らしたいな。

 

さて、部下育成について、これから何回かに渡り、書いていこうかと考えております。

 

今の時代における指導者を取り巻く環境は、以下の通りです。

 

1.第一に、結果を出さないといけない(部下や教え子の目標達成とそれに伴う人間的成長)

2.教え子が自分の権利(きつい指導はパワハラなど)を主張するので、厳しく指導しにくい

3.指導報酬は一部の指導者を除いて微々たるもの、もしくはなし

 

これだけの要素をみると、志が高い人でも新たに指導者になろうとする方は少ないのではないでしょうか。

 

指導者になろうと思ったきっかけは人それぞれ違うと思います。

 

ただ、共通項はあると思います。

 

それは、教え子が結果を出し、人として成長する姿に見返りなどなしで心からうれしく思える

 

そんな感情を味わったことが1度でもあるのではないでしょうか。

 

私はそうでした。

 

陸上部部長として、後輩が成長する様は何とも形容しがたいほどうれしいものでした。

 

でももし、その高校時代の指導中に、後輩から「私はやりたくありません」と言われることが複数回あったら、今の私はいなかったかもしれません。

 

もちろん、指導者において、暴力、暴言、体罰、セクハラ、無視など、明らかなハラスメントは絶対にNGです。

 

そうではないところで、成長を願って敢えてきつく指導したことに対して、パワハラだと本人から主張されたら、もう教えることはできないでしょう。

 

権利を主張することは大切です。それと同じレベルで、義務を果たすことも大切です。そして、もっとも大事だと思うのは、指導してくれることに対する感謝の気持ちをもって、それを伝えることです。

 

私の周りの優秀な管理者たちにおいて、その何人かは、考えすぎるあまり、心が疲れ、管理層から降りた、または退職しました。

 

なぜこのようなことが起きるのでしょうか。

 

権利主張が認められ、転職の誘惑が多い昨今、気に入らないから権利を主張して自己防衛するビジネスマンが非常に多いです。

 

但し、そのようなビジネスマンの中には、人としての尊厳を軽んじられ、傷つき、お辛い方もいらっしゃいます。

 

そのようなケースを指摘しているのではなく、あまりに短絡的にそのような主張をされる方が少なくないのです。

 

指導する側もされる側も、いまの状況にお互いが感謝して、お互いが成長できる道筋を共同で見つけ出していきたいのです。

 

今一度、まずは指導を受ける側の方へ、「嫌な気分になった」、「バカにされた」、「愛情を感じない」など思ったときには、少し考えてみてください。周りに、できれば目上の方に相談してみてください。

 

本当にその指導者はあなたを傷つけようとしているのでしょうか。何か、意図があるのではないでしょうか。

 

本当に苦しいなら、直接、その指導者へ問いかけてみても良いのではないでしょうか。

 

人間には、「隠された意図」がいたるところに存在します。

 

叱られた→嫌われた、きつい言い方だ、差別だ

 

このように受け取らず、感謝の心をもって指導者の言葉を思い返してみてください。

 

何か、気付けるかもしれませんね。

 

M&S 石川将平