シャベル | 本法寺凡夫日記

     

    墓地の斜面の草むしりに着手しています。
    草をむしるどころか、埋まっている石を取り出す方がよほどの手間で、バールでほじくり返していたいままでのやり方では埒が明かないと思い、ホームセンターに行きました。
    持つところが赤くて、柄のところが木製の、手頃なサイズのシャベルを見つけたのですが、「プロ用」というラベルに大いにそそられはしても、「てこのようには使わないで下さい」と書いてあったのです。地面に埋まったものの隙間に剣先をねじ込んで、柄の方に体重をかけて下ろす、というのが「てこ」のやり方で、これだとシャベルの付け根のところで柄が折れてしまうことがある、ということを言いたいのだと思います。
    しかし、てこが使えないシャベルは、シャベルとして用を足さないのではないでしょうか。
    例えば、「この箸は高温では溶けてしまうので、熱いものには使わないで下さい」と書かれていたら、誰もその箸を買わないと思います。
    なんだかなあ、と思って周りを見渡すと、握るところも柄もシャベルも全部がスチールでできているシャベルを発見しました。しかも持ってみると、木製の柄のものより軽い気がしますし、なぜか分かりませんが、こちらの方が200円も安いのです。
    割り切れない思いが解消されないまま、もちろんフルスチール製のシャベルを購入しました。
    さ、これで道具はよし。待ってろよ、石ころたち!