もう引退した「しんかい2000」 | 能登のさかな

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能登は四季折々にいろんな魚が水揚げされます。お魚屋やさんではみられない魚も海辺や市場に行けば沢山みることができます。そんな魚たちを紹介していきたいと思います。

 「しんかい2000」は水深2000mまで潜航できる潜水調査船です。海洋科学技術センターが1983~2002年に運用し、引退後の現在は新江ノ島水族館に展示されています。

 

 古い話ですが、1992年9月に金沢沖で行われた潜航調査に乗船しました。全長9m余りで乗船定員は3名、2名がパイロット、1名が研究者です。

 

 人間がいる区画は球体で直径2.2mの狭い空間です。約6時間の潜航中はトイレにも行けません。すごく緊張していたことを覚えています。

笑い泣き

 

 母船「なつしま」(総トン数1,739トン)で調査海域まで移動し、クレーンで海面に降ろされ、調査後にクレーンで回収されるという大がかりなものでした。

ガーン

 

母船「なつしま」から海面に降ろされる「しんかい2000」

 

 金沢沖の水深240mでズワイガニの分布調査をし、数尾の雌ズワイガニを観察しました。当時、底びき網で分布調査をしていたので、その結果と比較するという目的がありました。

 

 直径12cmの小さな覗き窓から海底のズワイガニを直接見ることができ、単純にワクワクしたことを覚えています。

びっくり

 

 本来、1000mを超える水深帯での調査が目的で開発されたのですが、「しんかい6500」が建造されたため、比較的浅い?水深帯の調査にも携わるようになったそうです。

ニコニコ

 

しんかい2000の海底調査図

 

雌ズワイガニ(香箱)

 

 時は流れ、「しんかい2000」は20年前に引退し、当方も数年前に引退しました。昔の写真を整理していたら懐かしく思い出されました。

爆笑爆笑爆笑