『スポーツを通した地域の活性化 スポーツ・ツーリズムを考える』
中野文彦さんによるレポートです。何に書かれたの文献かわかりませんでしたが、この方、JTB総合研究所の主任研究員だそうです。コラムも書かれており、その中でもスポーツ・ツーリズムについて書かれています。(地域活性化から見たスポーツ・ツーリズム [コラムvol.116])
研究目的は、スポーツを通した地域の活性化という視点を基に、スポーツ・ツーリズムの分類手法、地域活性化手法を確立し、スポーツ・ツーリズムの今後の方向性について考察すること。
手法は、海外を含めた既往研究のサーベイ、国内事例調査
国内事例調査の例として、ツール・ド・おきなわの事例が挙げられています。
ただ、国内研究は海外研究に比べ、スポーツ研究分野と観光分野の融合的研究、 特にスポーツ・ツーリズム市場に関する定量的な研究が不足しているそうで、このレポートにはデータはのっておらず…。
ただ、スポーツ・ツーリズム市場の把 握するために、以下の2点が大事と提案されています。
マーケットの構造の把握
スポーツと観光地選択の関係性・要因
スポーツ体験と満足度・再来 訪意向
プロ・実業団等の法人需要の把握
市場発掘
海外や国内地域のケーススタディーの分析
ちなみに、観光庁は、3つのスポーツ・ツーリズムの方向性を提示しているそうです(観光庁のスポーツ・ツーリズムのページ)。ざっくり、私が、アウェー行ったり台湾いったりするのが1、富士五湖ウルトラマラソン参加は2、そして、東京オリンピックでボランティアしたいのーって言っているのが3ですね。
1.観るスポーツと観光
アウェーファンが、周辺地の観光を楽しみ、また観光客が滞在プランの一つとして、観戦を加えることで、旅そのものの充実させ、さらにスポーツの振興、地域活性化を目指す。
2.するスポーツと観光
市民大会参加者が家族とともに周辺観光を楽しみ、また観光客が、入浴前のテニスを等を勤しむことで、健康の増進、スポーツ施設の有効利用、スポーツ用品、ファッション需要喚起
3.支えるスポーツと観光
スポーツチームの地域経営や市民ボランティアとしての大会支援、地域や国をあげての国際競技大会に誘致により、交流人口の拡大、地域活性化、地域・国の観光魅力の効果的発信をめざす。
アウェーファンの観光を考えるだけではなく、観光客がプランにスポーツ観戦を組み込めるようなると、強いんだろうなーと。MSGはみんなコートをバックに記念撮影してて、バスケファンがMSGに来たっていうより、観光客が、MSGでバスケも観たって空気を感じました。NBAみたいな巨大な市場にはなりえないけど、そういう事例も増えていったらおもしろいなー。
そーいえば、NHKニュースウォッチ9で、コンサドーレ札幌とベトナムの英雄レコンビンのことが取り上げられたことありますが、あれも、見るスポーツと観光と絡む話でした。5000人集客できるようなったら後に、多様な戦略とるチームがでてくると興味深いなあと思います。