12月23日(火)
昨日は結構忙しかった。
お越しになった患者さんには待ち時間が長く,申し訳ありませんでした。
立川でも先週末からインフルエンザが急激に増えているように感じます。
ここ数年は30歳以上でインフルエンザに罹患する方は少なくなったような感じでしたが,ここ一週間ほど外来診療をしていると今年は高齢者も比較的多いのではないかと思われます。
毎年この季節,予防注射に来られた方も含め,いつもお越しになっている方にもインフルエンザについてお話ししています。(診療所に冊子が置いてありますが,みなさん見ているのやら…?)
多くの方々は誤解してることが多いと思います。
診療所にお越しになったら,待ち時間にでも,必ず冊子をお読みください!
皆さんが誤解していること・・・
①インフルエンザは高熱が続く。
確かにインフルエンザは高熱が出て,推測することができます。ただ,高熱が続くと考えてる方
が多いようですが,必ずしもそうとは限りません。むしろ,一度解熱する方が多いのでは…。
発熱に関しては,外来受診時,比較的若い層,10代~20代前半は90%以上は発熱はあると
思います。ただし,30歳以上の方,年齢が増えるにつけ外来受診時に解熱してる人は比較的多
いと思います。ですから,外来受診時,熱がないからインフルエンザでないとは限りません
よ。もちろん高熱は大事なサインであることは間違いありません。
②インフルエンザの簡易検査陽性はインフル,そして陰性はインフルでない。
本来インフルエンザの簡易検査はインフルエンザを確認する目的です。
インフルエンザかそうでないかをみわけるものではありません。つまり,陽性は確実にインフルエ
ンザです。ただし,陰性はインフルエンザが確認できないだけであり,インフルエンザが否定され
たわけではありません。簡易検査の結果も踏まえ,臨床症状を含め最終的に診断するのは医
師の裁量です。
③インフルエンザにかかって大変だあ~
確かに,仕事を持っている人や,学校に行ってる人は,それぞれ多くは服薬後5日間そして解熱
後48時間という条件の出勤停止,登校停止になるのは大変です。
しかし,抗インフルエンザ薬の効果は甚大で,服薬した翌々日の朝には多くの方で症状
が劇的に軽快していることが多いです。ですから,私は「良かったね,インフルエンザだよ!」,
と言うこともあります。
これはあくまでも,私の経験に基づく個人的な意見です。
医療関係の方などで,異なったお考えの方もおありでしょうが,…。
日々の診療で,患者さんが,「発熱もないのになぜ検査するのですか?」,など質問されることもありますので,あえて記載させてただきました。
院長