おはようございます。暑い毎日ですね。エアコンのない生活など考えられないような毎日です。7月も終わり近くなり,やっとコロナも少なくなってきたかなと感じます。1週間ほど前までは,今年の1月末頃くらいの発生件数では,と思うくらいでした。

 私自身は,相変わらず,5類になって以降も,患者さんにお願いし,療養期間の最終日までは,ご極力頂き健康観察するように,としています。結果,この病気の病型・病態がさらに興味深いと感じさせられ,あわせて,初めてコロナに罹患した方や,複数回罹患された方でさえも,私自身が以前からここに書いていて,皆さんがすでにご存じかと思っていたことが,十分に理解されていない,と感じさせられます。

 

 私のところは,「発熱外来」を今も標榜しておりますので,やはり,発熱を主訴に来られる方は確かに多い。しかし,今のコロナは,発熱も継続する発熱でなく,単発のケースの方が多い。むしろ,文献にもあるように,症状として感じない方が60%以上いるということはうなずけますね。ここにきて味覚・嗅覚異常を訴えてこられる方が,散見されます。中には,2~3日前に一度発熱があり,その後たいしたこともなかったが,嗅覚異常が出現してきたために来院されたという方も見かけます。味覚嗅覚障害は,以前から申しておりますが,発熱が軽快してからが多いようですよ。

他に,症状に関しては,やはり咽頭部の違和感~痛みの方が多いようです。6月になって合わせて頭痛を訴える方方が増えてきたように思います。また,抗原検査のキットで陰性だったが,心配できたという方も,多いなと感じることがありました。

罹患の既往のある方でさえ,感染・発症・治癒に至る経緯,病状を判断するに参考になるような情報をご存じない方が本当に多いと痛感しております。

 

 常々昨年1月から継続しているオミクロン株によるコロナ感染症は,それ以前,2019年に武漢で発生し,その後2021年の,志村さんや,岡江さんが不幸な転機を取られたデルタ株とは病状・病型は大きく違っているということは,当初より患者と接し,発熱を診ている医療従事者は理解されていると思います。しかしながら,報道など見ていても,専門家の先生方も,その点にはなかなか触れられていないような気がします。

 

 今のコロナは,私もいつも「軽い」,と申し上げて来ました。軽いというのは,わたくしども患者を診る立場からの意見であり,病状が増悪するケースが少ないという意味で申し上げて来ました。(以前から申し上げているように,昨年1年間に拝見した,600人に及ぶ患者さんで,重症化して入院に至った方は一人もいませんでした) 患者さんの中には,「先生は軽いっておっしゃるけど…,辛かった!」,と訴える方も,もちろん多数いらっしゃいます。特に比較的若い方々の,「半端なくのどが痛い」という声は多かったですね。5類になって以降も発熱が10日以上継続した症例もありました。その症例も,念のためにCTも施行し,間質性の肺炎の存在は確認しましたが,臨床的には本症の典型的で,最悪の事態にまで進行するような呼吸不全の様相は呈しておりませんでした。

 

 確かに,2類から5類になったという事実はありますが,現状のコロナはそれ以前と変わりはありません。私たち医療従事者は,そのような意味では,疾病に対しては真摯に向かっていかねばならないと考えております。また,先にも申し上げたように,罹患した場合には,我々最前線で対峙している開業医が中心になり,本症の病態・病型・予後などについて地道に罹患した患者を通して,的確に指導していく必要があると感じております。医療の原点に戻り,私の治療は結果的に奏功したのだろうか?そこまで見届けることも必要ではと思います。そのためには患者さんたちも,経過報告のためにもあと一回外来でお話を聞かせていただきたいと思います。

意味なく再来をお願いしているのではありませんよ。ご理解ください。

 

 久しぶりに書きましたね。診療所も4月から形態を変えて診療を行っております。若い先生たちが来てくれて,医療の中身は,さらに充実すると思っております。しかし,よろず相談などは若い先生には負けませんよ!私自身,午前中はまず,診療所にいるはずです。私でよければ,午前中にお越しください。

 

 今日も暑い一日になりそうです。

 今日まで,板橋区のラグビースクールです。(8月は夏休み)

今日も頑張っていきましょう!

 

2023.7.30 朝  Yishii

 おはようございます。3/21朝です。また久しぶりに書きます。最後に書いたのが,確か1月の中頃でした。いつの間にかもう春ですね。皆さんもお元気にしてらっしゃいますか。

この2か月でPCも変えた。なかなか慣れるのに大変。

 

 コロナも2週間ほど前にはもう終わりかと思いましたが,先週は数名来られてました,ね。インフルエンザは,心配してたほどの流行はなかったように思えました。症状も軽く,正直,拍子抜けでしたね。

でも,まあよかった。マスクの効果はやはりあった,と思います。個人的にはやはりマスクの効果は大きかったと感じます。ここにきて,その使用基準がいろいろと言われていますね。電車に乗っているとやはり,8割以上の方は使用されているようですね。それはそれで,結構なことだと思います。人が多数集まるような状況下では,相手のことを考えると一応使用しておくほうが無難でしょうね,そして,その行為は,相手の方への思いやりかと思います。

 

 数年前に,マナーとエチケットということで書いた記憶があります。マスクの使い方について,2023年版でもう一度マナーとエチケットに触れてみます。

 

「マナー」とは,「電車内ではマナーモードに設定の上,車内での通話はご遠慮ください」,というアナウンスがあるように,社会において皆が心地よく生活できるように意識すべき気配りであり,特定の誰かに対しての気配りではなく、公共の場での不特定多数の人物へ配慮した機能

「エチケット」とは、「礼儀作法。」という意味であり,「特定の相手を不快にさせない気配り」というニュアンスを持ちます。「マナー」とは対照的に、身近な誰かに対して気配りをする際に使われます。乗り物酔いなどした際に使う袋を「エチケット袋」、口臭を緩和させるための口内スプレーを「エチケットスプレー」などと言います。どれも同席する相手を不快にさせないための配慮からできた物であり,人が持つ優しさや美徳が表面に出た気配り。 

マナーとエチケットの違い・意味・使い方 (and-plus.net)

 

 マスクの着用については,個人の判断に委ねるとの国の方針。確かに,無難な表現だと思います。ただ,もう少し規制があってもよいのでは,とは思います,例えば医療施設,診療所や病院。そこに来られるヒトは,病気を心配して集まるわけです。そんなところに,マスクもしないヒトが現れたとすると,待合にいるヒトは決して良い気持ちはしないでしょう。受付が,「医療施設ですので,マスクの着用をおねがいします」と伝えても,必ず,「マスクの着用は個人の意思に任せる」ってはずだ,とおっしゃる方は,実際にいる。 

 

ちょっとした,心遣い,気配り,それが日本人の美徳のはずです。そんな気持ちを持つことでどれだけ日常が穏やかな気持ちで過ごせるでしょう。たいしたことではないでしょうが,考えてみるのも一理あるのでは。

 

祭日の朝に書き出した文章,そのままにしておりました。

これが良くないのだな,こんな書きかけの文章が山ほどある。

今日は今すぐアップしてみます。

今一つ久しぶりで調子が出ませんね…。でも,まずは始めること。

 

今日も頑張て行きましょう。

 

2023.3.23 朝 Y.Ishii

日曜日も夕方になりました。今日は終日くもり。先週の木曜日に産業医をしているところの後援会の準備で忙しくしており、今週はゆっくりできた日曜日でした。先週来、報道ではコロナ関連誌の増加、特に高齢者のそれが著しいとのこと。本日はこの件について触れてみます。

 

報道をみてみると、どの報道も一貫して、漠然とした内容に思えます。いずれも、「高齢者の感染をいかに抑えるか、国や自治体は速やかに検査や診察を受けられるような体制の確立。特に感染が広がりやすい高齢者施設の対策が肝心で、職員も含めて健康状態の連日のチェック、異常があればすぐに検査をして医療機関につなぐこと、そして検査キットや薬の十分な供給」と、型通りの文言。

 

 行政の高齢者対策の重要性はよくわかります。また、検査キットの供給もある意味重要でしょう。しかし、実際、私たち発熱外来をしている現場に、最近高齢者施設や、訪問看護師を介しての患者紹介が散見されるようになっています。しかしながら、そのような患者さんを紹介いただいた際に関係職員の新型コロナ感染症(以下本症)に対する知識の拙さが大変気になります。

知識不足というと、既にコロナに罹患した既往のあるワクチン接種に来られる方(罹患時医療施設で健康観察されていたり、「うちさぽ」での観察を受けられていた方にしても)、高齢者施設の関係者、包括支援センターや各事業所で利用者と直截接しているケアマネ・ヘルパーさんら介護・医療従事者自身の方々にしても、本症の病悩期間(感染かから発症・診断~療養期間)などに関して全くと言っていいほどご存じないと感じられます。

 

 施設の対応に関して言えば、やはり、検温の重要性が理解されてないと思います。未だに施設によっては検温を1回/日というところも多くみられます。検温は最低朝夕の2回は励行。熱型は客観的な患者情報として大変意味があると感じています。同時に自発的に訴えができる患者であれば、本人からの具体的な自身の体調、前日に対して「軽快」か「不変」か、「増悪」か、十分な意思疎通ができない患者であれば、食欲・活動性その他から主観的な情報を入手すべきと考えます。診断に際しては、やはり、前回のブログでも書いたように抗原検査の信ぴょう性は手技も含め、重要だと思います。

 確かに検査キット自体の制度は上がっているでしょうが、その検査手技と結果の判断は、もう一度従事者一人一人に徹底すべき事項かと思います。血圧計で連日自宅で測定していても、の測定法、マンシェット(腕に巻くやつ)の巻き方や測定時間が不規則であったりでは、いくら毎日真面目に測定していても私たちにとっては情報として不足です。そんなことと同じ。

 

 やはり重要なことは、もう一度原点に戻って正確な知識を確認・認識して本症に立ち向かうことが重要であると思います。

 

 我が国がウイズコロナに舵を切ったのはやはり、9月末の療養期間の短縮の時かと思います。その際の関係資料で、「オミクロン株の感染者のうち16%は発症から8日目の時点でもまだ感染性があり、療養解除された方の中にも一定の割合でまだ感染性のある人が存在する」「第98回新型コロナウイルス感染症対策 アドバイザリーボード鈴木(忠)先生資料」より   

 このような事実も実際に何人の方々がご存じでしょう?

 

 国がウイズコロナの方針で進めている今、高齢患者の重症化は重要な問題ですが、巷の患者数の拡大とを、別の視点から俯瞰してその対策を考えていくことも重要だと思います。

 

 専門家の方々も含め介護の現場の方々も、おしなべ、「検査体制の拡充と迅速に往診できる医療機関の情報提供や、平時からの感染対策の支援」とおっしゃいます。

 しかし、現場自身も、現状で、現場でできる異常の早期発見と、罹患し軽快した患者の速やかな日常への復帰、関係者への教育・指導なども再度検討されるべきでは、と考えます。

 

2023.1.16 早朝 Y.Ishii

 年明けて、3日外来をやりましたが、コロナ(オミクロンコロナ。以下オミコロ)、インフルエンザ(以下flu.)が相変わらず多くなっています。現在の発生頻度としては、やはりはるかに、新型コロナの方が高い。また、コロナの検査は私のところはPCRで行っており、私自身は、言い方は悪いですが、抗原検査は特に「陰性結果」は、私自身の「問診その他から得た情報に基づくカン」の方が信用できます。

 

 flu.は抗原検査が広く日本では使われてきており、同法が一般的です。ただ、精度に関しては、国の発表ほど正確ではないと感じており、そのことは以前よりこのブログでも触れておりましたね。

 実際、診療の現場でも、「休日診療所で正月休みに、連日来て検査受けているがインフルエンザではない…」、と言われているケースは多くみています。そんなことで、私自身は、flu.の時は、問診して、検査の結果が出る前に、「検査結果が陰性でもきっとこれはインフルエンザだと思います」、と告げています。

 患者さんによっては、どうしても納得いかないと、時には怒り出してしまう方もいらっしゃいます。しかし、flu.の診断ガイドラインにも、診断するのは検査キットではなく、医師がすることと記載されています。

 そんなこともあって、最近の外来での診察時には、問診での情報から、まず、どちらか推測します。これは本人の訴えである程度推測できる…? そして、次にその患者さんが既にオミコロに罹患した既往があるか否か。この1カ月の経験で、昨年の4月ころまでにこのオミコロに罹患したヒトは、またオミコロにかかりうる。但し、昨年の夏前以降に罹患したヒトの場合には、今まで1例も再感染は見たことはないですね。

 そんな理由で、直近の感染既往(7月以降)のヒトが来られた時は、「まずflu.でしょうね…」、ということで検査を進めています。まず、昨年10月以降に新型コロナに罹患したヒトは、感冒用の症状の場合には、最初にflu.を疑ってよいのではと感じています。

 flu.の患者さんも、すでに暮れから13人ほど診ましたが、全く発熱などなく、軽度の咳や鼻水程度のみの方も半分くらいいます。勿論発熱が辛いということで来院される方もいますが。

 flu.も症例数がまだ少なくて結論出すには早いけど、想像していた以上に、症状は軽いような気がします。本当に、抗インフルエンザ薬も必要ないのでは…、と思わせるケースも見られますね。実際、罹患後の経過を伺ってみても、発熱もそれほどでなかったケースも多い…。ですから、オミコロもそうですが、それほど心配して暮らすこともない気がしますよ。

 

一概に言えませんが、

オミコロは「喉の訴え」で今年のflu.は「咳と鼻水」

かな、って感じかな…。

 

 国や都が勧めている簡易検査キット?これは私に言わせると、現状では「要らぬもの」。

 実際にキットを使う皆さんたち一般ピープルは、いつも言ってるように検査キットの意味もしっかり理解できていない。陽性はビョーキだ!陰性はビョーキじゃない!のレベル。(恐ろしいことだけど、今でもそこそこの医療従事者さえもそう思っている)

 配布するのは良いですが、まず、陰性の意味をもっともっと理解させること。

検査手技に関しても、検査会社のヒトは綿棒を2㎝程度の挿入で十分と宣伝しているようですが、私たち従事者は手技的な結果による擬陽性が問題であることはイロハのイ、と理解しています。

       鼻の模型:  外観           内側

    私たちはこのくらい綿棒を入れてますよ!あなた方はせいぜい鼻腔の入口程度では…?

    ここまで入れるって、自分でできるわけないと思いますよ。

 

TVなどの媒体を使って、もっともっと正確なことを啓蒙してから配ったらいかがでしょう?

 そんなわけで、私は、一般のヒトに検査キットを配布するって、

  皆さん方には失礼ですが、「豚に真珠」とさえ思っています…。


それでは、まだまだ休みは長い。ゆっくり楽しんでください。

 

2023.1.8 朝 Y.Ishii 

あけましておめでとうございます。兎年ですね。兎の飾り物って、なぜか家に少ない。干支にしても丑や寅、ネズミはソコソコあるのですが…。

年賀状が届き、毎年当方は返信もしないのに、送ってくださる方もいらっしゃいます。お心遣いありがとうございます。不義理をお許しください。

 

 皆様のご家庭にもそれぞれお正月の習慣がおありでしょうね。私の実家にもそんな決め事がありました。ただ、家庭をもって40年以上、結婚したての頃から、子供たちが中学校を卒業するころまでは、毎年大晦日から正月3が日はアルバイト先の病院の日当直をしていましたね。特に、大晦日・元旦は当直のねらい目。元旦早々には、比較的患者さんは少なかった。元旦は受診をためらい、二日か三日になり、我慢できずに、ひどくなって来院というケースは多かったような記憶があります。

 

 開業して初めて、暮から正月が普通に戻った。そうなると、ついつい実家の習慣を思いだしつつ、適当に形だけの儀式を続けてきておりました。朝一番に入浴する、比較的良さげの服を着る、そして、緑茶を一杯飲んで、みかんを一個口にして、懐紙を持ちお屠蘇で年取りの儀式。その後、皆で食事。それがお正月の実家の習慣でした。

 

 自分で家庭を持ち、そんな習慣を継続しなければ…、と考えておりましたが、結局、正式な習慣は継承できませんでしたね。そして、コロナ禍3年目の今年、自分らに都合よく「回し飲みは良くない」、とお屠蘇も杯をそれぞれが手に持ち、1回だけ乾杯で終了。昔からの、「こだわりの杯を回す順番…」だのは、全く省略してしまいました。まあ、それはそれでいいかな、という感じもしましたね。女房にしても、お嫁さんたち、孫にしても、やたらと長々と、盃を回すなんて行為は実際には煩わしいでしょうね。

 

 最近は、しばしば分断という言葉を耳にします。先に書いたことって、ただ家庭内の些細なことですが、「ある意味、相反することも含む、合理的な新しい考えと、従来からの習慣・伝統の継承との分断」ということなのでしょうかね。

 さてさて、世界における分断を語るつもりはありませんが、家庭内でなら、少しでも軽快させる手段はあるはずです。私たち自身でできること…。

 結局は「寛容と忍耐」かな、互いに相反する考えの両者が耐えて、寛容し、許容することから、始まるのでは。

 つまり、結婚生活に似ている? 40年の結婚生活を続けてきた私ですが、結婚生活を振り返り実際には、私自身は、妻に対して寛容ではなかった?元来、「自分に甘く、他人に厳しい」という私のこと。自分には甘く、妻には厳しく接していた?

そんなこともあってか、妻の私への対応の中に、「憎悪」か入ってきているような気がします。いくら自業自得とはいえ、ここまで責められると私自身の忍耐も…、なんていうと、さらなる責め苦を負いそうだゼイ。

 今更遅いとおっしゃるかもですが、最近になって、やっと妻の厳しい態度の理由が判ってきたような気がする。すべて、今までが言行不一致だった私自身?にある…。

 

この歳になってだが、やはり、「現状維持は退歩の始まり」。

自身を変えるべきか、家訓を変えるべきか…。

答えは簡単ですね。

 

それでは残された正月休みは、今日も入れて2日…。

 

2023.1.3 朝 Y.Ishii

おはようございます。久しぶりにHPを開きブログを見てみました。最後に書いたのが11月23日だったようです。それ以降も、一切書いてないのに、そこそこの数の方が毎日ブログまで来てくださっているのを知りました。本当に何も書いてなくてごめんなさい。1年間ご愛読いただきありがとうございます。忙しい1年でしたね。そして、日ごとに歳をとったと感じる1年でもありました。

 

1年中、行政に振り回されていたような気がします。対コロナへの対策など、本当に行政の思うがまま、やるがまま、に私どもも付き合わされてきたような気がします。

 年頭からの対コロナ患者への健康観察については、とても積極的で有効な手段であり、これだけ国が明言したら、十分に患者さんの協力も得られビッグデータが集められるだろうと期待し、実際に有意義な事業だったと思い、初めの2カ月で十分なデータを得ることができ、さらに年末まで続けて来られ、本当に貴重なデータを多数得ることができました。

 

 ただ、偉そうですが、果たしてどこまでの開業医が、この健康観察事業を有意義なものとすべく努力したかというと、首をひねってしまわざるを得ない。

 ワクチン接種に来られた方々に、「新型コロナにかかったことは?」と伺うとそこそこの若い方が既に一度はかかってらっしゃるようです。ただ、健康観察の有無などについて伺うと、いずれも心もとない返事…。「発症日は?」、と伺っても、かなりいい加減な方が多い。正確に発症日など把握しいていない方が、なんと多いのだろう、と感じています。健康観察に関しても、ただ1回/日、電話してこられて、「如何ですか?」だけとのこと。そんな、ケースが多いのでしょうね。勿論それぞれの先生方も、事務的な保健所への報告、HER-SYSへの打ち込みなどでいそがしいのは、十分理解しており、私自身も大変だと痛感しています。

 

 しかしながら、熱意を持って発熱外来をやってる医師たちは、ソコソコの数いらっしゃると思います、最前線で本症と対峙して得られた情報の集積が十分な形では行われておらず、結果、その有意義な情報が一般の方々にまで行き渡ってないような気がします。

 結局、役所や、医師会は形だけの型通りの発信をしているだけ。いつも同じことの繰り返しで、事業を行っても、その結果を検討し分析を怠っている。本当に知らせておくべき情報を発信していないように思えます。せっかくの政策を有意義なものとして生かすことを考えて欲しいものです。

 

 私自身も、今年はすぐ上の兄が認知症になり、徘徊の繰り返し、頻回の医療施設への担送もあり、実際に自身のこととして認知症患者を受け入れざるを得なくなりました。実際に、兄と連絡が取れなくなり、その際に家族として、どのように動き出すべきかなど、本当に勉強になりました。そしてその際の役所の対応、包括支援センターなどの限界など身をもって気づかされました。合わせて、介護保険サービスの実際においては自身の患者・利用者との対峙においても、たくさんの問題点があるというのも事実ですね。私自身の発言内容、発言の仕方にも問題はあるかも…。

 しかし、現状の介護サービスの運営点での問題は上げだすとキリがない…。医師会や行政との向かい合いも同じですね。結局は、「役所がそう言ってるから…」、でお・し・ま・い。

 

結局、関係する彼らに期待しても、世界はやはり変わらないな、と今年も思い知らされ、毎度のことですが、結局は私たち自身で動かなければ、世界を変えることはできないと痛感した1年でもありました。

 

私も含め自分たちは面倒なことが多すぎると、ついつい長い物には巻かれろ…。「現状維持」が一番楽。

それ以上、動きだすと、周囲は、「要らぬことはするな」、「先生は、いつもうるさいばかり」、最終的には、「問題医師、老人扱い」。最後には老害だとまで言われてしまっているのでは…、今年一年、そんな風に見られ、感じられていた私だっただろうなと痛感しています。

 

私の座右の銘は、私の医局の教授であられた瀬在幸安先生の、「現状維持は退歩の始まり」。そして、ラグビーの名指導者であられた大西鐵之祐先生の「継続は力なり」でしょうね。

そして石井家の家訓である「人に厳しく自分に甘く」、「笑ってごまかす自分の失敗、厳しくののしる他人の失敗」を踏襲して来年もやっていく所存です。そんな相変わらずの、いい加減な私ですが、来年もよろしくお願いします。

 

2022.12.31 早朝 Y.Ishii

 おはようございます。久しぶりに書きますね。そろそろ書かなければ、折角読んでくれてらっしゃる皆さんが離れていってしまいます。今朝は暖かい朝ですね。数日前の予報では天気は下り坂とか。外は雨?

 

 先日、コロナのPCRの器械を東京都のご協力で設置することができました。おかげで、早く結果が出るようになりました。しかし、それにより、また、いくつか手続きなどで、患者さんにも迷惑をおかけしたりしていたようです。行政も、通達をたくさん出すのは良いけど、こちらも結構大変だゼイ。ホント、文句を言いたくなるし、言ってしまったよ…。

 

 昨日、塩野義の「ゾコーバ」が承認されたようですね。我々市井の開業医にとっては、新しいツールが増えたことは、とても大きいことです。(7/25付のこのブログでもこの薬については触れております、ご参照ください)

 従来より抗コロナ薬はありましたが、使用可能な対象患者には縛りがあり、恐らく発熱外来を片手間でやっている通常の我々開業医にとっては敷居が高く、使用は躊躇せざるを得ないという状況でした。

 

 昨日、フッと考えることがありました。TVに出てきて、いろいろとお話しされている、大学病院や、中規模の入院などにも対応できる施設、専門的にコロナ患者を診察されている先生方は、重症化のリスクのある患者さん方に対して、初期から使用されることも比較的容易で、私たち普通の開業医と違う視線でコロナに対峙されていたのではないか…、と。

 

前回7月の同薬の承認に関する専門家会議の議事録など読んでみても、会議に参加されている先生方はわたしども第一線の市井の開業医と実際にはかけ離れたお考えでは…、と感じておりました。7月のブログでも書いたと思いますが、既にあの時点で私たち一般の発熱をみている開業医は「オミクロン株の場合には、昨年夏に流行したデルタ株などと比較して、もちろん一部症状が激しいと訴える症例もありますが、多くは全く別の疾患のようにその症状は軽微であり、重症化することは少ないのではないか、と感じておりました。そして、ゾコーバの効果をオミクロン株を対象に比較しても、恐らく有意差を出すのは難儀であろうと推測していた」、と思います。

確かに、治験の実施の時期にたまたま症状の軽いオミクロン株が流行していたということと重なり、承認に至らなかったという事実があったことは同薬にとっても残念だった、とも。

 

 私は前述のように、抗コロナ薬というツールを手続きのわずらわしさという理由もあって、利用せずに患者さんに対峙してきました。その罰というのでしょうかね、連日、時には私でも10例以上の患者さんとメールでやり取りしたこともあります。健康観察を開始して連日の体温測定結果と、患者の訴えをチェックするという作業は、大変で正直ヒヤヒヤ、ドキドキでもありました。しかし、症例が増えるにつれ、不安感も次第になくなり、ある程度先も読めるようになり、2カ月も経つと、ワクワク感さえ感じました。そしてオミクロンコロナの姿もある程度程度もわかってきたように感じ、外来でも、大言壮語?するよになった次第…。

 

 今回ゾフルーザが承認されて、市場に出回った時。さてさて、どのように使用するか、私なりにもう少し考えていこうと思っております。少なくとも、全症例に使用するつもりは今のところありません。少なくとも、このオミクロンが主流である第8波という時期にはそれほど積極的に使用することは、ないのではないかな、そんな気がします。

 

 報道番組に出て来られる、文化人・芸能人の方々・そして医学会の先生方、今日はどのようにコメントされるのか楽しみです。私どものような医療従事者より、はるかに影響力のある皆様方ですから、TVという媒体で発言されるのですからよろしくお願いします

 

 もう7時半になりました。休日の朝は、私が食事当番。そろそろ準備しなくては。勤労感謝の日、早慶戦もあります、楽しい休日をお過ごしください。

 

11.23朝 Y.Ishii

ここにきて、ゆったりと診療できる毎日です。患者さんとゆっくり話ができる。病気のこと、介護のこと、話し出すとつきません。元来話好きというか、説教好きな私。

 

最近気になっているのは、「脱マスク」。

 厚労省はこの5月に、マスクの着脱基準(①人間同士の間が2メートル程度確保できる②至近距離でも会話がほとんどない のいずれかに当てはまる場合、「マスク着用の必要はない」としています。屋内でも①②がそろえば着用は不要である)、を提示し、TVのスポットでも流されているのを眼にし、耳にしていたが、ちっとも進まないと感じていました。

 個人的には、私はマスクを積極的に外してよいのではという考えでもあり、何故こんなに皆さん歩行しているときにもマスクを着用されているのだろう…、といつも思っておりました。地方にいる友人も、何故東京のヒトはあんなにマスクをしているの?と。

 

 ここに来て、首相が率先して「脱マスク」を唱えてられると、先日新聞記事を目にした。「脱マスク」でwith coronaを加速させる狙いがあるのでしょうが、この冬の「第8波」と季節性インフルエンザの同時流行の懸念もあり、政府自体の足並みが十分に揃ってないように思えます。首相は個人的には、マスクを外されることに積極的のようですね。しかし、全体の同意が得られてない?

 

 官房長官の記者会見では、マスク着用に関して、「必ずしも国民と十分に共有できていなかった、さまざまな媒体を通じ、わかりやすく広報したい。基準に関しては、感染拡大やウィルスの変異の可能性などにも留意しながら、不断の見直しを行っていきたい」とのこと。この発言はなんともピンボケで、歯切れの悪いものに思えました。

 基準に関しては既に5月の厚労省の決定もあり、現状ではそれに則り、それを粛々と遂行すればよいのでは?「国民と十分に共有できていなかった、様々な媒体を通じ、わかりやすく広報したい」とは。どういうことでしょう? 現在、TVスポットで流れていることのほかに、何をしようとお考えなのでしょう? 

 

 そんなことにお金をかけるより、もっと日常的なことでマスクオフを啓蒙していくので十分でしょう。

 例えば、警察官、機動隊員、彼らは必要以上の会話は原則しない。勿論、警察官は交番を訪れた人への対応時など、マスクは必須でしょう。しかし、自転車に乗って出動時など、マスクは不要では? 

機動隊員が、警護で立ち番業務、そんな時にマスクが必要かな? 

国会議員の皆さんのマスク着用は、人によりそれぞれ。首相は積極的にオフにされているが、果たしてどのくらいの議員の方々が同調されて、オフにされているでしょう。国会の議事進行の時など、原則、発言者以外は発言してはいけないのでは、それなら議事進行中は、議員の皆さん方はマスクなど必要ないのでは? ヤジなどされなければよい。

つまり、公僕の方々が率先してマスクをオフにされている姿をみることが一番の広報になるように思えます。

 

 勿論、公僕の方々も、個人的にマスクオフに賛同されない方もいらっしゃるでしょうが、ここは一番、国が積極的にオフという方向にかじを切ったのであればそれに従って動かれてもよろしいのではと考えている私です。

 

今日は曇りの日曜日のようですね。楽しい休日をお過ごしください。

 

2022.10.16 朝 Y.Ishii

 おはようございます。ここの所早起きしても、コロナの患者さんの対応の仕事は極端に減りましたね。患者数は明らかに著減です。国は9/26からHER-SYSへの入力形式を変更するようにしてくれましたが、現場はかえって混乱。65歳以上と64歳以下とで対応の仕方が違い、患者への説明を変えたり…、はっきり言って、これだけ患者数も減ってきた今、「要らんことするなよな!」、です。

 

 一応、コロナは小休止ですかね。ちょうど10/5の読売新聞の人生案内に興味ある相談がありましたので、今日は、介護のことを少し書いてみます。

 

 

この相談って、介護の総論から各論まで、介護を要するヒト達と対峙するときに、考えさせられる多くのことを含んでいると思いました。

 介護のことに触れるとき、私は最初に申し上げるのは、「介護はきれいごとではないよ」、「介護って、するヒト、されるヒトどちらもハッピーはなかなかないと思います。どちらか一方が泣かなければならい。究極の選択」って、ね。つまり、介護されるヒトがかわいそうだと思ったら、介護するヒトはその分、自分を犠牲にしてことに当たらざるを得ないと思います。相談者自身が、自宅で介護するって、とてつもない労力が必要です。このケースのように人工呼吸器管理というと尚更でしょう。

 

 この相談のを読み、に考えさせられたのは、「直接対応する私たち医療介護関係者の、答えの選択とその伝え方」。結論を出すのは、結局介護をするヒト自身。ですから、私たちは、なるべく多くの情報、経験してきた事実を携えて、介護するヒトに厳正なる事実を伝えるべきです。実際に対峙すると、それはそれは口で言うほど楽ではないですよ。時には介護されるヒトに対して瞬間的に怒りを覚えることなんて、よくあることですよ、ってね。本当にきれいごとでは片づけられません。確かに終わってみれば…、達成感はあると思います。でも実際にやっているときは、先は見えない、どこまで続くのだろう…、って思ってしまうでしょうね。

 

 今回、相談者は「在宅介護をしないと後悔するでしょうか?」、って疑問を投げかけています。しかし、最終的に答えは自身が出すもので、後悔するヒトもいれば後悔しない人もいるでしょう。文中にもある様にどんな形であったとしても、必ず後悔はされるでしょうね…。

 相談される方も、相談されるヒトによって、前述のように相談された方の経験値その他で、答えは何通りも出ると思います。そしてその答えに正解というのはないのではないでしょうか。

今回のご相談は、これだけの短い相談ですが、ここから多くのことが考えさせられ、このご相談は、介護への入門から、実際に介護に入ってからの対峙法ということでも、本当に介護のテキストにも使用できるのではと思いました。ケアマネの方に対しては「あなたが相談受けたらどうこたえますか?」って形でね…。

 

 私のこの相談に対する答え?「ご無理はなさらないことでしょうね。大日向先生は一時的でも帰宅させて…、とおっしゃってますが、仮に帰宅させても、ご自身で終日一緒にお過ごしになるのは、あなた自身にとってもたとえ一晩でも大変なことと思いますよ。朝からお連れになり、せいぜい一緒に過ごされて、夕食までが限度ではないでしょうかね…。」とお答えするでしょう。

 

それでは3連休の最終日楽しくお過ごしください。

 

2022.10.10 朝 Y.Ishii

おはようございます。天気の悪い休日。ここの所、休日というと天気が悪い気がします。

最近は忙しいのか、忙しくないのかよくわからん。ただ、何となくあわただしい気は続いているように思えます。いつも通り、健康観察している患者さんの返信をしていますが、一時期に比べると数もえらく少なくなっており、今日は仕事も休みだし、返信が終わり、医療従事者向けのネットニュースを見ておりました。

 

[鹿児島県は20日、新型コロナウイルスの無料PCR検査事業を10月31日まで1カ月延長すると発表した。対象は感染不安のある県民。実施場所(9月20日現在、薬局や医療機関など292カ所)は県ホームページから確認できる]、

とのこと。 

 おいおい、ちょっと待ってくれよ。無料PCR検査、まだ続けるのかい?

これをお読みの方々、それぞれみなさんのご意見もおありでしょうが、今日は患者さんたちから伺った話などもとに私見を述べてみます。

 

 政府は、若い方の受診控えを奨励していると私は理解しております。ここに来て、コロナ罹患患者の療養期間は10日から7日間に短縮されております。国はwith coronaということで、入国者の制限も解除しつつあります。流れとして、コロナとの共存を容認していくことには、私も同感です。

 これは根本に現在流行中のオミクロン株由来のコロナは、国としてもやっと大したことはないコロナと理解してきているのではないかと思います。しかし、一方で行政は、無料のPCRセンターを継続して、ほとんど無症状のヒト迄何とか探し出そうとして、目の細かい網ですくいあげようとしている、そんな風に感じます。

 そこまでして無症状の患者をすくいあげるべき?何だか、訳が分かりません。

 

 こんな言い方をすると、偉そうですね。ただの町医者ごときで…、とお感じになる方もいらっしゃるでしょう。

 ただ、私自身は1月から現在までに600人以上のこのオミクロンコロナの患者さんを診て、実際に10日間の健康観察実行してまいりました。ほぼ連日の罹患患者とのメールでのやり取りを通し、特に抗コロナ薬を使用せずとも、重症化した症例は1例も経験しておりません。そんなこともあって、3月の下旬の時点で「オミクロンコロナは、昨年流行したデルタコロナとは大きく違い、重症化することはほとんどないであろう」、と感じました。その考えは、現在に至るまで変わりません。

 

 私自身、抗コロナ薬であるモルヌビラビル、ソトロビマブ、ニルマトレルビル/リトナビルなどは自身で処方使用したことはありませんが、自宅療養で始めたが、事情でホテル療養に入った際に、そこで、常駐の関係者に使用を勧められて使用したという方が2人います。

 また、発熱が継続するために、発熱の原因はコロナ由来ではないが、原因検索も含めて入院精査を依頼した患者、この方も診断は亜急性甲状腺炎とのことでした。間質性肺炎の所見、その他明らかにコロナの増悪はないということであったにもかかわらず、抗コロナ薬が投与されています。

 つい2日前、私自身の患者さんの配偶者の方が、高齢の方でありましたが、発症後4日目で、特に臨床症状は軽快傾向であり、明らかに全身的にも軽快傾向であると考えられるのに、抗コロナ薬の使用を勧められたとのことを聞きました。

 

 特に、抗コロナ薬の使用は、その使用適応があいまいなまま、拡大使用されてきているように思えます。確かに、このように新しい疾患であり、対峙する医療従事者としては、最悪のことを考慮し、これもやっておこうと考えることは十分理解でき、大事をとって治療に当たる方々を、非難するつもりもありません。

 

 しかし、モルヌビラビルの場合でも、¥18.800/日で5日間で¥94.000を要します。現在は2類の病気ですので患者さんにとっては医療費は不要。同じく患者負担なしと言えば、在宅専門の施設が経営しているPCRセンターでは、陽性の結果が出た場合、一方的に押しかけのような形で時間外の往診をしているという事実もあります。患者負担はないのでそれは患者にとってはありがたいお話ですね。

しかし、国庫から往診の費用は医療施設に払い込まれます…。また、一部のPCRセンターは、国からの補助が出るというので、「タダだから、どんどん受けてください!」、「次回お越しの節には、クオカードを差し上げます…」、そんなところもあるようです。検査主義の点でも、患者自身に綿棒を持たせて、自身の鼻腔に挿入させる。最低2㎝は挿入させるのが原則のはず、それを視認もせずに検体を採取、…。こんなのやっぱりしいゼイ。

 

そんなこともあって、そろそろ無料PCRセンターは廃止でもよいと思うな、僕は。

 

2022.9.23 昼 Y.Ishii