2015-11-08 21:30:10

有機肥料と加工肉から考える日本の『食』

テーマ:ブログ
秋田市の肥料メーカーが、自社で生産する有機肥料の原料や成分、配合において、偽装表示をしていたことが発覚した。時を同じくして、WHOが加工肉の発がん性について警告を促す発表をした。偽装自体はあってはならないことだし、有機栽培の可能性を開拓する農家や、消費者を裏切る行為だ。発がん性についてはデータが曖昧すぎて非常にわかりにくい。だが、私が注目したいのはそこでは無い。その背景にある『今、農業や畜産業の現場で何が起きているのか?』だ。

以前見た『フードインク』という映画を思い出す。大量生産・大量消費型の収益重視のアメリカ社会で、工業化された大規模農業と政治が結びついていく様子や、郷土料理・地物・旬の物という概念が乏し、安価なジャンクフードが好まれる風土が育った背景などが描かれている。衝撃的な内用も含まれる作品で、視聴後、後味の悪さというか、なんともいえない虚しさと怒りが込み上げた。

誰だって値段が同じなら、化学肥料や農薬づけの野菜より有機栽培の野菜を買うだろうし、ミンチ肉にスパイスと一緒に薬品を混ぜた加工品より、生肉を選ぶだろう。だが、経済的な理由で安価なものを選ばざるを得ない人もいる。

ちょっとまてよ。いつの間に、私たちは二択のどちらかを選ばなくてはならいようになったのだ?

気づいたら知らないうちに、安価なもので溢れていないか?

世の常として、安価な粗悪品が増えれば増える程、それまで当たり前だった商品の需要が低くなってしまう。その結果、当たり前の物がいつのまにか高額な一級品へと変化してしまう。かといって安価なものに慣れてしまったら、自らの意志で高額なものへとシフトすることは難しい。

このロジックにまんまと嵌ってしまったのが、アメリカなのだ。

日本だって、もはや他人事ではない。私たちは、中国産の食品の衛生管理や、薬品の過剰使用については、敏感になっているが、アメリカ産の牛肉には日本では使用が禁止さている成長ホルモンが使用されていることなど気にせず、安価な牛肉を喜んで食べている。

もちろん、薬品や化学物質の人体への影響を調査する事も重要だが、それは、何十年後か後に摂取し続けた結果でしか答えがでない問題を今議論しているようなもので、あまり効果的とはいえない。

問題は価格競争社会における農業・畜産業・水産業にの在り方そのものであり、せめて食べ物くらいは、フツーに安全なものが、フツーの値段で取引される様に政治が積極的に関与しなくてはしなくてはいけない。これらの業種に大手企業の自由競争の論理を安易に取り入れて、産業として収益重視という風土を根付かせてはアメリカと同じ過ちを繰り返すだろう。

食の産業は、私たちみんなで守り、育てていくべき宝だと思う。




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