10月の末にGAFAMなどの米国ビッグテック企業の決算(3Q)がありました。今回の決算はこれまでと違いGAFAM内でくっきりと明暗が分かれた内容でした。

 

好決算だったのはアルファベット(グーグルの親会社)とマイクロソフトのみ。マイクロソフト社は再びアップルを越え世界の時価総額NO1に返り咲きましたね。

 

同社の財務諸表(3Q)を見ると、売上が5兆円強で純利益が約2.3兆円と売上高純利益率が46%とGAFAMの中で断トツに高い。また純利益が毎年のように膨らんでいる。

 

ちなみに最も純利益率が低いのがアマゾンで5.7%しかありません。アマゾンの3QはGAFAMで唯一減益となり労務費や燃料代が上がるインフレ時に脆いビジネスモデルの弱点を露呈しました。

 

驚異的な高収益を叩き出すマイクロソフト社の中核事業は、オフィスなどのソフトウエアサービス、AZUREのクラウドビジネスそしてビジネス向けSNSであるリンクドインの三つ。

 

新規のものはなく相変わらず既存事業が強い・・・盤石というぐらいに強い。

 

マイクロソフトの強みはBtoBという事業領域に集中していること。そして、ビジネス書の名著、”ビジョナリ-カンパニ-”で云う、弾み車を回し続けるところですね。

 

競争優位にある既存事業の深堀り&ブラッシュアップ(磨き込み)を続け、競争力を高める努力を怠らない。

 

事業領域のど真ん中であるクラウドサービスにはガンガンに投資を行い年率50%以上の成長を実現。

 

今や先行しているAWS(アマゾンのクラウド)の尻尾を掴めるところまでマーケットシェアを上げてきました。

 

PCの事務作業ツールとして神器化しているオフィス(現マイクロソフト365)はコロナ禍でニーズが爆発したビデオ会議のTEAMSを2017年にリリ-スしています。

 

その後オフィスはサブスク化に成功し最近にはクラウド機能とAI機能を強化し更なる進化を遂げている。

 

いまさらオフィスをやめ他のソフトウエアに切り替える会社はあるのでしょうか・・・。

 

このブログでも何度か触れていますが、やはり市場で圧倒的NO1は高収益で強い。

 

GAFAMはどこも断トツNO1の中核事業を持っていますが、マイクロソフトとアップルは年季が違う。長い時間をかけてビジネスモデルを強固なものにしています。
 

今回の決算をミスしたアマゾンはECでは圧倒的な立場ですが、まだビジネスモデルが完成していないのでしょう・・・。

 

前述したように物価の高騰、特に人件費の上昇により収益が圧迫されてしまった。

 

売上の成長が止まらないアマゾンはパンデミック後に40万に及ぶ雇用増を実現し今や130万にも社員を抱えるようになりました。

 

そして、これから賃金を時間給$18に上げ新たに12.5万人雇用を増やすとアナウンスしています。


世界に名だたるテック企業の中核事業(EC)が人海戦術を取らざる負えない。そこがビジネスモデルの弱点であり、ボトルネックになっています。

 

一方、アマゾンがロボティクスなど自動化・無人化に多大な投資を続けボトルネックの解消に努めている事を忘れてはいけません。

 

これから売上は大きく上がり、オペレ-ションのコストは大きく下がる・・・中長期的な時間軸ではEC事業の収益が大きく改善される可能性は高いと思います。

 

不肖、私が申し上げたいことは米国のビックテック企業から我々のようなローテック業界にある中小企業でも学べるところは多いという事。

 

次は今やGAFAMより大きく注目を浴びているテスラの決算を読んでみようと考えています。

 

同社はこの3Qで時価総額が1兆ドルを越えついにFACEBOOK(現、META)を上回る企業価値となっています。

 

テスラはDXとSXの先端を走る稀有な企業。そして何と言っても稀代の天才経営者イーロンマスクの存在が大きい。

 

我々の成長戦略に生かせる沢山のヒントがあるものと確信しています。