あらすじ

家に帰る途中久英が謝ってきた。


登場人物

智也:兄
准:弟
久英:少年
怪しい人影:二人
真里江:バレー部
白馬:青年を乗せている




夕日に背中を押され、家に着く。

足早に玄関に飛び込む准を見て智也は微笑ましく思った。世の中は平和だからね。ハトはみんな笑ってる。-100521_1812~01.jpg

気配を感じ、振り向くと白馬がいた。


世の中は平和だからね。ハトはみんな笑ってる。-100521_1813~01.jpg



「やっと会えたね。」



世の中は平和だからね。ハトはみんな笑ってる。-100521_1813~01.jpg



季節外れの桜が舞った。

智也はその時全てがわかった。

なぜ、今日桜が咲いたのか、なぜ、家の前に白馬がいるのか、なぜ、青年を乗せているのか。


いや、本当は分からなかった。
それでも理由なんて無いことが分かった。



そして学んだ。

ずっと少年では要られないこと、
久英も准も真里江も、
いつかは大人になること。

なぜ、学んだのか、理由などない。





白馬に乗った青年は、智也の頭を撫で、去っていった。


智也はたまらなくて、泣きたくなった。


世の中は平和だからね。ハトはみんな笑ってる。-100521_1814~01.jpg


夕暮れは世界が曖昧になるという。


世の中は平和だからね。ハトはみんな笑ってる。-100521_1815~01.jpg



切なさにつままれて



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泣くな少年、泣くな。