1ミリも傷つかない鑑定人イシバシ | 事件鑑定人のブログ@鑑定人イシバシ

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私が事件鑑定人としてこれまで経験したことを書きます。
特定を避けるため、一部、ぼかしたりフェイクもありますが、概ね実体験です。

私は、以前「事故はなぜ起きる」という本を書いた。

人間の錯覚や、知覚の危うさについて述べている。

この本に対しては、結構、辛辣な批評を頂いたりもした。

テレビに出演したり、書籍を出版すると避けられないのが批評。

もっと言って! と嬉しくなるモノから、エラくハラが立つモノまで・・・それはそれは様々である。

ただ、鑑定人というのは鑑定書を出せば必ず反対意見が出されるものだ。

鑑定書の内容だけならまだイイが、人格攻撃に至るまで・・・・・相当にえげつない。

最高学府を修了した頭のイイ弁護士が書いたものであるから、かなり辛辣な内容である。

通常、世間様で生きていると、相手と譲避しあい、肯定しながら生きていく。

それが全く通用しないのが裁判で、相手の全否定がスタートだ。

折り合いをつける日本社会で、ここまで否定し合う仕事は珍しい。

そういった、人格攻撃に慣れすぎたせいか、少々の批評には傷つかなくなった。

鑑定人に厚かましい人間が多いのはそういった事情である。