ラスベガス研修レポートvol.2 | ISBIT DAIKANYAMA

ラスベガス研修レポートvol.2

ラスベガス出張報告書     

Vadret Tellor 山岸 千恵

・出張期間
3月4日~3月10日(ホテル5泊)


・目的
街全体がエンターテイメントであるラスベガスで、
建造物、ショー、アトラクション、町並みなどを見学し、
人を楽しませる・人に喜んでもらえる事はなにかについて、
プロフェッショナルの世界を学ぶ。



 私は2003年以来、ラスベガスを訪問するのは、今回2度目の機会となりました。(以前はストリップの端に位置する(LUXOR ルクソール滞在)
但し、以前訪れた時には、まる2日もない滞在時間だったので、いろいろな建物内に入って見学する事は初めてでした。
サンフランシスコを経由し、ラスベガス空港に到着すると、すぐに空港内通路の中央あたりにスロットマシンが置いてあり、世界中の空港を探しても、他には見ないであろう光景に驚かされます。
ガイドの方から、実際に、飛行機街の旅行者が時間潰しで空港のスロットをして数千万~数億円の勝ち金が出てしまう事もあるお話をお聞きし、金額の大きさがラスベガスの街で動くお金の規模の大きさをうかがわせました。

 ラスベガスの街は、「ストリップ」と呼ばれる大通り沿いに、沢山のメガホテルが立ち並んでいます。
その多くはディズニーランドのアトラクションを思わせるテーマ性の強いホテルで、中に入ると非日常的な空間が広がっています。
私達はストリップ通り沿いのラスベガスの中心とも言える場所に位置し、最高級ホテルに君臨する、北イタリアをイメージした「BELLAGIO(ベラージオ)」というホテルに滞在いたしました。
 中に入るとロビーの美しさと豪華さに圧倒されました。


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ロビー


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ロビーの天井


 残念ながら、カジノは全て撮影は厳しく禁止されている為お見せできませんが、どのホテルも1Fのロビーの真横付近に大きなカジノスペースを持っていて、ベラージオは写真の奥に室内庭園、すぐ右にカジノがあります。


・テーマホテル巡り
 ストリップ通り沿いに立ち並ぶテーマ性のあるメガホテルの中は宿泊客でなくても入館できる部分も多数あり、その中のいくつかを見学してまいりました。
得に素敵だったホテルは HOTEL PARIS / HOTEL MIRAGE / HOTEL CAESARS PALACE /HOTEL VENETIAN /FORUM SHOP (ショッピングモール)  が中でも印象的でした。
ほとんどの有名ホテルを訪問させて頂きましたが、以下はその中のいくつかの資料になります。



・HOTEL VENETIAN      

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水路が多いヴェネチアのようにホテルの外に観光客が乗れる船のアトラクションがあり、
先導が歌ってくれるサービス付きでした。



・HOTEL MIRAGE
こちらのホテルは火山の噴火ショーが公道であるストリップから見える事で有名なホテルですが、豪華な無料のショーに歓声が上がりました。


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フロント:奥の壁が水槽に。美しい熱帯魚が泳ぐ。


・FORUM SHOP (ショッピングモール)
こちらは螺旋状になったエスカレーター、この発想力と実現されている事に感動しました。


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・フリーモント・エクスペリエンス
 社長よりアドバイスを頂き、ダウンタウンにあるフリーモントストリートというカジノとちょっとしたお店が連なるアーケードを訪問いたしました。
以前、ラスベガスに来た時は、この素敵な通りの存在を全く知らず、改めて、なにかをする時には事前の学習の必要性を感じました。80年代にストリップにメガホテルが登場し始めて衰退してしまいましたが、カジノ街発祥の地で、観光客などを失わない為、1995年にフリーモントのカジノが共同出資して長さ450mもの巨大アーケードを作ったそうです。アーケードの天井はテレビスクリーンのように大量の小さな電球のようなもので出来ており、定期的に音楽と映像の上映アトラクションが始まります。
映像は、アメリカの歴史を音楽・大統領・戦争・スペースシャトルなどの出来事でイメージしたものになっていて、私もとても感動しましたが、あまりの規模の大きさに路上に寝転んで見ている観光客もいました。設備費は84億をかけたそうです。


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どのカジノも競い合うように店の看板を派手なネオンで飾っています。
ストリップ通りもそうですが、昼と夜、全く違ったイメージを醸し出し、遠くまで連なる大量のネオンが本当に美しい街です。


・グランドキャニオン国立公園 サウスリム訪問
 ラスベガスの小さな空港から飛行機で約45分のところに、グランドキャニオン空港があり、そこに到着すると、バスでの移動になりました。
いくつかの有名な展望ポイントがあり、最も有名な展望ポイントである「マーザーポイント」を訪れる事ができました。
グランドキャニオンはコロラド川が数億年という途方もない年月をかけて大地を削り、作り上げた大渓谷で、全長446km、幅だけでも16~29kmあるそうです。
一番下の地層辺りで18億年前、一番上の新しいものでも2億6千年前のものとのことで、圧倒的なスケールと、自然の作り出した素晴らしい芸術品を前に私の悩みの小ささを感じ、とてもクリアな気持ちでグランドキャニオンを後にできました。
他に公園内にはハバスキャニオンというとても美しい滝と滝壺の池のような場所があるようですが、グランドキャニオンはあまりに広い為、残念ながら日帰りでは遠すぎて行かれないとの事で、私にとっていつか訪れてみたい場所の1つとなりました。


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・Cirque du Soleil 「O(オー)」鑑賞
手配して頂いたチケットで最もチケット入手が困難とされる人気のステージを見せて頂きました。
驚いたのは、このシルクドソレイユの舞台のホールが、私達が宿泊しているベラージオの中にあった事です。
9000万ドルもかかったというO(オー)は舞台の真ん中の大半がプールになっていて、そのプールが登場したり、静かにただの床に変わってしまったりと想像力を超えた舞台のカラクリの上で、世界最高の技術を持ったスタッフがアクロバティックな技を披露してくれました。アクロバットな技も驚きの凄い技ばかりでしたが、ピエロがグランドピアノを弾きながらそのまま静かに水中に沈んでいったりとロマンティックな場面や、笑いが起こるシーン、観客が天井の彼方へ突然連れ去られたりと、細部に渡って観客を引きつけ、楽しませる工夫がされていて、舞台に引き込まれました。
ほとんど言葉のないステージでしたが、伝わる物は多く、ステージへの素晴らしさと、ボスより頂いたプレゼントの大きさに感動の涙が止まりませんでした。
鑑賞後、パンフレットを購入すると、キャストに日本人が数名載っていて、努力する事で世界に通用する技術を持って沢山の人に感動を与えていると思うと私も勇気が湧きました。
日本でも鑑賞できるシルクドソレイユのステージがあるので是非、他のステージも見に行きたいと思います。



・カジノ
 私は海外に出た時、語学力が至らない為、内向的な行動力になったり積極性を失わない事を目標に出張に出させて頂いておりますが、今回は社会勉強の一環・英語の学習として、「テーブルに付いてのカジノゲーム」を体験しようと思いました。
ホテルの部屋で、本を見ながら必要な英語や、ルーレットゲームに絞り、ルールなどを学び、いざ実践しに出かけましたが、初めてテーブルに座るまでにはかなりの勇気が必要でした。
カジノはベラージオ以外にもプラネットハリウッドや、いろいろなランクの所を見学しに行きましたが、ホテルのランクによって客層や客の質などにもかなりの差を感じました。
何日か、通りかかりに観察していると、ディーラーはまず年配の方が多く、特に金~日曜のカジノが賑わう日は、超一流と思われる1軍ディーラーが勢揃いし、0や00などの入れるのが難しい数字に沢山入っていて、長年の経験とプロ感を強く感じる事ができ、テーブルカジノにも参加した事で、自信がつき、自分からも外人の他のお客様やディーラーへ話しかけられるようになり、とても良い経験になりました。



・総評
 今回の出張を通して、見るもの全てに高揚し、眠るのが本当に惜しく感じ、隙間なくなにかしらを吸収できた出張になったと思います。
本当のプロフェッショナル・エンターテイメントは多くの人に感動と歓びをもたらしてくれるのではと、私なりに感じました。細部にわたって一切の手抜きがないラスベガスにはヒントが沢山あり、これからの自分の仕事へ活かして行きたいと思います。
 最後に、この素晴らしいコースを頂いた社長、事務所より、留守の間、バックアップ頂いた沢山のスタッフへの感謝の気持ちを持って、今期も頑張っていきたいと思います。
有り難うございました。