伊佐治正文のブログ

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気まぐれに小説を書いてます
ちなみにうぜぇ妹・速音沙久里は爆発しろ

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鮫川河川敷


「あとはこっちを真っ直ぐ行けいいです」

「そうか、ありがとうな操」

「どういたしまして」

友達と一緒に学校に向かったようだ。

「・・・俺も行くか」


通学路


「おっ、見えてきたな」

坂の上に学校が見えた。アレが八十神高校か。

「ん・・・何か後ろからギコギコ音が・・・」

見ると、傘を片手に、蛇行してくる自転車が・・・こっちに・・・!?

「あぶねぇ!!」

とっさにバク宙で避ける。

「すごっ!じゃねぇ!!」

自転車の生徒は、電柱に股間を強打した。

「うぐ・・・ぐぐぐぐぐ・・・」

かなり痛そうだ・・・・そっとしておくことにしよう・・・


八十神高校 教室


「なぁ、蛍知ってるか?今日転校生が来るらしいよ?」

「転校生って、去年の前原君みたいな?・・・って、大丈夫ですか?前原君」

「あぁ・・・頼むからほっといてくれ・・・」

机に突っ伏している

「どうしたの?」

「さぁ・・・」


先生に連れられて、教室の前に立つ。


「じゃあ、僕の後に続いて入ってきてね」

「はい」

何かこの担任胡散臭ぇ・・・


「皆さん、おはよう御座います。今日は転校生を紹介します。巌戸台からやってきた・・・」

「東方由和です。よろしくお願いします」

「君の席は、夢野クンの所でいいね」

指定された所に座る。

「ヨロシクね。由和君。あの先生優しいけど、何か胡散臭いんだよね・・・」

「それじゃ、HRはココまでで、後は僕の催眠術教室でも・・・」

と言われた瞬間、全員が目を伏せた。

「・・・・・・何かつれないねぇ・・・ヒヒッ」

キモイから俺も目を伏せる」

「(ね・・・分かるでしょ?)」

「(把握した)」


放課後


「ま、典型的な転校生の扱いだったかな・・・」

休み時間は基本「前の学校はどんな感じだった?」

とか、質問攻め。

「やっほ~、なぁ由和」

「な、なんだ?(呼び捨て・・・)」

「帰り道心配じゃないか?話がてら一緒に帰ろうよ」

流石に一人じゃ難しいな

「んじゃ、お願いしようかな」

「本当か!?よかった~、断られたらどうしようかと思ったよ。あ、あたしは夢野果苗。んでこっちが」

「由月蛍です。よろしくお願いしますね。由和さん」

「果苗に蛍な・・・よし覚えたぞ。んじゃ、よろしくお願いするよ」

夜中目が覚めると、そこは霧深い何処かだった・・・

「何だここは?」

とりあえず進むことにすると、何か声が聞こえた。


『へぇ・・・君面白いね・・・それで居て奇妙だ・・・』

「何だこの声・・・」


また進んでみる


『真実を知りたくはないかい?』

「真実・・・?」

『そうだ・・・真実、まぁ、まだ君には早いかな?また会いに来てよ』


突然足場がなくなったと思ったら、次は車の中にいた。


「ようこそ・・・我がベルベットルームへ。私は言峰綺礼。そして・・・」

その横の女性、いや・・・女性と言うより女の子?が立ち上がる

「プルツーだ」

「あ、どうも東方由和です」

一応礼をする。

「ココには本来、何らかの契約を結んだ者が訪れるのだが、君はまだ契約をしていないようだが・・・これから契約をすることになるのか・・・君はずいぶんと面白い運命を持っているようだ。ふむ・・・占いは好きか?」

「いや・・・そこまで・・・」

「まぁ、信じるも信じないもお前次第だが、今ココで占ってみよう」

タロットカードを広げる。


「タロットとは面白いものでな、同じカードを操っているのに毎回結果は違う。まるで人生のようではないか・・・」

一枚目のカードを開く。

「塔のカード・・・破壊、破滅の意味を持つ」


二枚目のカードを開く。

「隠者のカード・・・探索、思慮深さの意味を持つ」


そしてこちらをむき直し

「ふむ、君はどうやらこの先何らかの理由で、事件に巻き込まれる事になるようだ。そして、そこでであった仲間と共に、その事件を探索していくようだ」

タロットをしまう。

「次は、君が契約を終えたとき、また来て貰う事にしよう・・・では、また眠りの世界へ戻るが良い」

そういわれると、また深い眠りについた・・・


「何か・・・変な夢を二つぐらい見た気がする・・・」

朝飯を作りながら呟いた

「どうしたのですか?」

「いや、何でもない。よし・・・完成だ」

朝飯を出して、学校へ行く準備をする。

「みさおが案内するです」

「頼むよ」


んで、中に入った俺たちは、先生方に挨拶をしに向かう。(俺を知っている先生も少なくはなったが、担任はまだいた)

「あらあら、三崎くんじゃない。可愛い彼女つれてきて・・・大学は休みなのね?」

「ええ、まあ」

「三崎君はね、中学校の時は成績もよく、野球部の主将でエース。学校のヒーローだったのよ」

照れる話をしないでくれよ・・・

「そうなんですか。すごいじゃん!」

「ま、まあな」

さすがに智香に言われると顔がにやける。

「ま、ちょっと校内回ったら、すぐ出ますので」

「じゃあ、その時に挨拶しにきてね。あ、後他の人も来てるから、もしかしたら合うかも知れないわよ?」

先生は部活を見に行ったみたいだな。誰が来てるんだろうか・・・

「んじゃ、まずはすぐそこにある写真でもみるか」

渡り廊下にある野球部の写真を見に行くことにした。

「うわ~すご~い!」

ズラリと並んだ俺たちの写真。

「まぁ、強かったからな」

そういえば、あいつネトゲー強かったな・・・

「俺の左にいるやつ、あいつ、「TheWorld R:2」にいたんだけどさ、途中でキャラを残してやめちまってな。それ以来音沙汰なしの奴だ。名前は上原久司。PC名は「炎神」結構有名なPKだったな」

「あ、あたしアリーナで戦ったことある!ソロで挑んできて、ものすごく強かった人だ!」

「あいつ元気かな・・・」

ま、感傷に浸ってないで、校内を回るか。


1-6


「一年生の頃はココだ。結構色々あったな・・・」

「いろいろって?」

「聞くなよ」

「え~気になる」

全くこいつは・・・

「別にたいしたことじゃねぇさ。コンピューター室でネトゲやってたのがばれた位だな」

「その結果は?」

「「二時間ぐらい立たされた」」

ん?この声・・・

「だったよな。相棒」

「上原!?もう一人来てるってお前の事だったのか・・・」

智香のことを見た

「何だよお前、彼女連れやがって」

「悪ぃか」

「別に。初めまして、上原久司です。三崎亮の相棒です」

礼儀正しく挨拶をする。とまどってんじゃね~か

「あ、どうも、倉本智香です。亮の彼女です」

「因みに、1個下な」

「年下と付き合いやがったか・・・」