鮫川河川敷
「あとはこっちを真っ直ぐ行けいいです」
「そうか、ありがとうな操」
「どういたしまして」
友達と一緒に学校に向かったようだ。
「・・・俺も行くか」
通学路
「おっ、見えてきたな」
坂の上に学校が見えた。アレが八十神高校か。
「ん・・・何か後ろからギコギコ音が・・・」
見ると、傘を片手に、蛇行してくる自転車が・・・こっちに・・・!?
「あぶねぇ!!」
とっさにバク宙で避ける。
「すごっ!じゃねぇ!!」
自転車の生徒は、電柱に股間を強打した。
「うぐ・・・ぐぐぐぐぐ・・・」
かなり痛そうだ・・・・そっとしておくことにしよう・・・
八十神高校 教室
「なぁ、蛍知ってるか?今日転校生が来るらしいよ?」
「転校生って、去年の前原君みたいな?・・・って、大丈夫ですか?前原君」
「あぁ・・・頼むからほっといてくれ・・・」
机に突っ伏している
「どうしたの?」
「さぁ・・・」
先生に連れられて、教室の前に立つ。
「じゃあ、僕の後に続いて入ってきてね」
「はい」
何かこの担任胡散臭ぇ・・・
「皆さん、おはよう御座います。今日は転校生を紹介します。巌戸台からやってきた・・・」
「東方由和です。よろしくお願いします」
「君の席は、夢野クンの所でいいね」
指定された所に座る。
「ヨロシクね。由和君。あの先生優しいけど、何か胡散臭いんだよね・・・」
「それじゃ、HRはココまでで、後は僕の催眠術教室でも・・・」
と言われた瞬間、全員が目を伏せた。
「・・・・・・何かつれないねぇ・・・ヒヒッ」
キモイから俺も目を伏せる」
「(ね・・・分かるでしょ?)」
「(把握した)」
放課後
「ま、典型的な転校生の扱いだったかな・・・」
休み時間は基本「前の学校はどんな感じだった?」
とか、質問攻め。
「やっほ~、なぁ由和」
「な、なんだ?(呼び捨て・・・)」
「帰り道心配じゃないか?話がてら一緒に帰ろうよ」
流石に一人じゃ難しいな
「んじゃ、お願いしようかな」
「本当か!?よかった~、断られたらどうしようかと思ったよ。あ、あたしは夢野果苗。んでこっちが」
「由月蛍です。よろしくお願いしますね。由和さん」
「果苗に蛍な・・・よし覚えたぞ。んじゃ、よろしくお願いするよ」