天使:「ダービー卿チャレンジトロフィーは、ここんとこ重賞二桁着順で人気を下げてたエエヤンが2着。1着パラレルヴィジョン、3着アスクコンナモンダはキッチリ捉えてるんやけどな。エエヤンは考えられへんかった。大阪杯は主力人気が割れ加減やけど、結構、人気馬で納まりそうや思てんけどな。アナやったら、かなりのアナ馬を・・・・・・思て13番人気のエピファニーに行ってんけど、3着に突っ込んで来たんは11番人気のルージュエヴァイユやった。1着ベラジオオペラ、2着ローシャムパークで馬単3,720円のゲットだけやった。年間トータルは、馬単-44,890円、3連複-33,680円、3連単-44,610円」

 

悪魔:「ダービー卿チャレンジトロフィーは人気馬が好位につけるから、早め勝負に出たら差し馬にも展開が・・・・・・と読んだけど、2番手から先頭大逃げみたいな引き離し逃げを打ったエエヤンが逃げ残ったね。ホンマ、思い切った作戦が成功した感じ。人気馬の中では2番手をセッションと並んで行ったパラレルヴィジョンだけ。ディオ11着は最初4番手ぐらいにいてたけど、ジリジリ下がって精彩がなかったね。ニシノスーベニア4着とアスクコンナモンダ3着は中団後方から直線差して来たけど、3着争いが精いっぱいやった」

 

 僕:「エエヤンは最初は2番手だったけど、主力馬が競りかけて来ることはない、と鞍上・M.デムーロが見切って先頭に出たと思う。3歳時にはニュージーランドトロフィーを先行勝ち切った馬。大きく先行させて気持ちを高ぶらせたのが良かったのかも。それでも、その先行を直線で捉えたのがパラレルヴィジョン。2ヶ月半と短期休養で-16㌔。『スッキリしていて馬体は良かった』と鞍上・戸崎圭太。結構、馬体重の変化は大きい馬のようだ。芝は11戦してマイルはまだ2戦目で2勝。マイルの方が合っているみたいだ。マイルG1に出てくれば、要注意か」

 

天使:「大阪杯・芝2000mは芝の主力級が出て来るG1。ただ、ドバイワールドカップデーと時期が重なったから、日本の主力馬は二手に分かれた感じ。タスティエーラ、ソールオリエンス、ベラジオオペラ、世代レベルがどうのと言われても、4歳主力が強いと思てんけどな」

 

悪魔:「強さを見せたんは、2番手からローシャムパークとの激闘を制したベラジオオペラだけやったね。逃げ馬不在の中で、逃げたんはスタニングローズ。ベラジオオペラが行って、タスティエーラ、リカンカブールが並んでつけた。ジオグリフにハーパー、プラダリアがつけて、1000m通過60秒2。この日、2勝クラスのレースで59秒5やから、G1クラスとしては遅いよね。それを察してか?向こう正面からローシャムパークが外を通ってドンドン上がって行った。3コーナーではベラジオオペラと雁行する3番手。4コーナーでは、スタニングローズ、ベラジオオペラ、ローシャムパーク、3頭が雁行状態。その後ろの列にはタスティエーラや中団から上がって来たソールオリエンスもいたんやけどね」

 

 僕:「タスティエーラ11着は『すべていい競馬ができたが、まったくダメだった。こんなに負ける馬じゃない』と鞍上・松山弘平。体調か気性に何かあったか? ソールオリエンスも後方から勝負圏内まで上がって来ながら、直線伸びずに7着。『ブリンカーを付けていいスパイスになったし、納得がいく競馬ができました』と鞍上・横山武史。ということは、7着でもソールオリエンスのレースっぷりに納得の様子?厩舎側のソールオリエンスに対する評価はそれほどでもないのか。その方がショックだぁ。レース最終は、4歳ベラジオオペラと、ダッシュこそつかなかったが早捲りで進出したローシャムパークとの壮絶な叩き合い。わずかクビ差、最後まで抜かせなかったベラジオオペラの勝ち。いやいや、凄い一戦だった。中団後方から内を突いて、最後はもの凄い脚でローシャムパークのハナ差、3着まで追い上げたルージュエヴァイユ。内を通って、各馬の陰に隠れた形だが・・・・・・牝馬としては凄い『切れ味』だよ。出走馬唯一の重賞勝ちの無い馬だけど、府中牝馬S2着、エリザベス女王杯2着の『切れ味』は、牝馬では最高のもの。それをまさに『遺憾なく発揮した』のが今回だろう。勝ち馬ベラジオオペラとタイム差なし、クビ・ハナ差。『悔しいです。ほんと悔しいです』と言い放つ鞍上・菅原明良。ホント、よくわかる。屈腱炎から立ち治って、4走目のレースで0.1秒差の4着にまで突っ込んで来たステラヴェローチェ。『行く馬がなければハナ切っても』て言うてたけど、出そびれて中団待機。展開の恩恵なしにゴール前は外から良く伸びた。6歳、まだ衰えを感じている場合ではない。ホント、がんばりが、輝いてるよね」

 

天使:「ホンマ、ええレース見せてくれるわな。今週は『若き牝馬の祭典』桜花賞や。咲く花と散りゆく花、どちらの花も美しい。楽しみいっぱいやな。ほな、このへんで。ではでは」